映画とかゲームで竜の出てくるようなファンタジーのジャンルは好きな方です。この作品は題名のみで衝動買いです。火を噴く”竜”が出てくることは間違いない作品でしたから。だいたい欧米の竜は火を噴くものと相場は決まっています。あとは味付けの問題です。
このDVD作品はちょっとはずれでしょう。現代に蘇るシーンは今ひとつ芸がありません。恐竜絶滅の原因がこの竜の仕業とか理由付けしていますが、その必要は無いように思えます。余計うそっぽく聞こえてしまいます。一恐竜ファンとしてそんな事実はありえません。宇宙竜”キングギドラ”の方が変な理由付けしてなくてかえっていい。スターウォーズやロードオブザリングは世界の存在に変な理由を付けたりしていません。また核爆弾で死なないサラマンダーが生き残りの人間の手持ちの武器で死ぬのもなんかちょっと変ですね。
映像的にはサラマンダーの出来はいいと思います。ただ他の面で予算制限があったように感じます。いくら人類が絶滅の危機にあっても、戦車1両とヘリ一機はないでしょう。サラマンダーのリアルさを出すために予算を使い切ったようです。
ストーリー展開は、生き残りの人類とサラマンダーの戦いですが、まあそこそこといういう印象です。サラマンダーの出現理由に無理はあっても、展開そのものはおおむねスリリングと言えるのではないでしょうか。
”竜”物としては「ドラゴンハート」の方がいいと思いました。
原題は「Reign of Fire」で”火の支配”といった意味になります。「Reign」は”支配、君臨”などを意味します。「Reign of terror」=”恐怖政治”
「サラマンダー」 「ドラゴンハート」