最終版ということで監督が一番作りたかった形がこの作品になります。劇場版はこれよりマイルドにしてあるようですが、劇場版は見ていないので、比べられません。
このハリソン・フォード扮する主人公”ブレード・ランナー”という職種が違法アンドロイドを始末するさまが描かれています。最終的には一人のアンドロイドとかけおちするのですが、このあたりは別なSF小説や韓国映画「ナチュラル・シティ」でも似たような展開があります。「アンドリュー」はちょっとこのタイプから外れるかもしれません。
どれも結末が悲劇的かそれを暗示するようなものが多いと思います。あくまで自分の知る範囲ですが。将来アンドロイドや人間の臓器の人工物かでアンドロイド境界が不明確になってはいくでしょう。でも人間の「脳」は最後まで人間とアンドロイドを区別する基準になると思います。
で、この作品ですが、独特の描写が優れているだけに、一般には受けないだろうということで劇場版は監督の意に反して修正されています。DVDは「最終版」ということで監督の思っていた造りになってます。
はっきり言って難解です。原作の方がすんなり読めたように思います。DVDは結構古い作品ですが町の風景が日本とも中国ともつかない、欧米からみると一種エスニックな世界を舞台にし、「ブレードランナー」が違法アンドロイドを殺していきます。最後のアンドロイドとはかけおちします。その未来はイバラの道が暗示されています。
このDVDは今は品切れ中です。ある程度マニアックさを覚悟して、中古店で探してみるといいかもしれません。
PS洋画の値下がりは早いですね。最新作もあっという間に半分から三分の一になります。最近新作のよしあしに関わらず、新作を買うのにためらわれます。
「ブレードランナー」「ナチュラル・シティ」「わがセクソイド」