「スタートレック」を丸ごとパロディにした作品です。製作は1999年。これだけパロるのはもう賛辞以外のなにものでもありません。監督のディーン・パリソットはきっとスタートレックを十分に研究していると思います。パロディ映画ですが細部の描写・特殊撮影にも手は抜いていません。天下のドリームワークスが製作に参加しています。
始まりはそれほど面白いとは思えず、単純なパロディ映画に見えますが、中盤は本物の出来のいいスペースオペラ、最後はマニア万歳でエンディングです。
主役は、「リーマン・ジョー」で冴えないサラリーマンの反撃を描いたコメディ映画でも主演のティム・アレンです。この作品はファンダムのイベントみたいなところで始まりますが、冷めた俳優役を好演しています。
中盤から終わりまではのめりこんで見ました。それ以来たびたび見ていますが、「スタートレック」の初回バージョンを見ていて”ああっ!あれだー!”みたいな感じです。
ストーリーはファンダムで冷めた役者たちがあまり乗り気ではないところから始まりますが、地球で放映されていた番組を、歴史ドキュメントと勘違いした宇宙人サーミアンが、地球に来て救援を請います。それをプロモーターの出演依頼と勘違いしたタガート艦長役のジェイソン(ティム・アレン)は二日酔いのまま、彼らのリムジンに乗り込みます。そして気が付くとそこには宇宙が広がっていて驚愕、航宙艦”プロテクター号”までそっくりに再現されていました。そこで他のクルー役たちも連れてくることになり、宇宙人サーミアンを助ける宇宙戦争が始まり・・・。
「ギャラクシー☆クエスト」