この作品”湾岸戦争”を根底に二つのストーリーで構成されています。
一つはメグ・ライアンの戦場での行動の真相が部下の生き残った証言から組みあがってくる食い違いのストーリー。
もう一つはデンゼル・ワシントンが初期の戦闘での誤認で部下を死なせてしまい戦闘からはずされ国防省勤務になっていますが、その後のメグ・ライアンの死の真相を調べていく意味深い信念の調査のストーリー。
これは二人の俳優の演技もいいのですが、脚本を書いたシナリオライターが元の展開をうまく作っていたからだと思います。映画の賞こそ受賞していませんが、信念と愛国心と戦争とその真実の組み合わせのハーモニーがとてもいい感じの、決して戦争を美化するつもりはありませんが、戦争という極限状態で起こったドラマを感動的に伝えていると思います。残念ながら私の持っているDVDにはメイキングがないので、この作品が湾岸戦争の実話に基づいたものか分かりませんが、戦争の重みをずしりと、でも感動的に描いた佳品だと思います。
「戦火の勇気」