2000年製作の火星探査をテーマにした映画です。ひところ話題になった「火星の人面岩」がインスピレーションを与えた作品ですね。現在では「人面岩」はNASAによって否定されています。
まあ、エンターテインメントなので宇宙ファンでもあってもオッケーです。娯楽と科学は別物ですから。ただ未来に関しては映画や本が科学者のインスピレーションを刺激してもいるので娯楽もまんざらではないと思います。
困難の末、火星に到着したクルーが遭遇する驚愕の事実とは・・。
この作品、科学的には地球の生命誕生の原点を火星に求める仮説をとっています。個人的にこの説には賛成しませんが、映画なら夢があっていいと思います。
宇宙ものとしてちょっと気になったことが一つ。それは序盤、火星探査船が火星に向かう途中、流星雨で船体に小さな穴が開いて空気が漏れ出す事故があります。これの修理のシーンはいいのですが、空気が漏れ出て人間は生命の危機に陥りますが、コンピューターの声がだんだん鈍くなっていきます。コンピューターは空気が薄くなっても電気があれば動くのに・・・。もちろん空気がまったくなければ音も聞こえないです。ちょっと細かい突っ込みでした。トータルとしては楽しめる作品です。