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2007.01.23

ターミナル

(8)

テーマ：DVD映画鑑賞(14111)

カテゴリ：ＤＶＤ映画鑑賞(ネタばれありかも)

　この作品でメインの底流は人情とか人間性とかに近い感じです。トム・ハンクスはこういう役に適任だと思います。創意工夫・ロマンス・コミカルさ、ぴったりだと思います。
　主人公”ナボルスキー”がアメリカに着いた時、彼の国は内戦が起こり彼はアメリカに入国も出国することも出来なくなります。そこで彼は空港で生活を始めます。そこでの彼の工夫や恋も話を盛り上げますが、何よりも彼の人間性・人柄が周囲の人々を融和させていきます。彼とは対照的に描かれているのは空港の保安主任です。書類・規定・法に縛られた彼はナボルスキーの自分の利益を損なうような人間的な決断が理解できません。
　「キャスト・アウェイ」の完全な孤独と違って、この作品は最初は孤独ですが徐々に人間性・人柄に周囲の人々は感化されていきます。
　そして９ヶ月、ついに内戦は終結し、彼は１日だけ目的を果たすためニューヨークに出ることを許されますが・・完全なハッピーエンドでないところがツボですね。作品の設定は良く考えればフィクションでしかありえないのですが、展開の面白さについ最後まで見てしまう佳品です。
　トム・ハンクス好きな俳優の一人です。幅のある役柄をこなせる俳優だと思います。彼のここ１０年くらいの作品が特にお気に入りです。