小惑星の衝突を間近に控え、その爆破に宇宙に向かったチームを中心に地球にいる人々との関係など、人間の愛情を絡ませたヒューマニスティックなSFです。ブルース・ウィリス率いる石油掘削チームが宇宙に行き核爆弾を小惑星の中で爆発させるまでのスリリングな展開とラストの日本人泣かせなエンディングが見る者を引き付けます。
冷静に考えればNASAが石油掘削チームを宇宙に連れて行くのは現実的ではないように思えますが、フィクションもあっての映画なのでこんな設定もありでしょう。小惑星の地球衝突はありえないことではないので単純にNASAのプロジェクトにしてしまうとあまりに順当なストーリーになってしまいます。
個性的なアクの強いキャラクターたちの石油掘削チームでストーリーに波風が立ちます。見所のひとつでもあります。割と放蕩なメンバーが出発を前に地球で自分が愛する人たちへの別れを告げるシーンも前半の注目点でしょうか。
個人的に注目していたのは、ブルース・ウィリスは当然としても、中堅のベン・アフレック、「グリーンマイル」のマイケル・クラーク・ダンカンあたりでした。ベン・アフレックはいい役回りですが、M.C.ダンカンにはもうちょっと活躍して欲しかったです。ここらは個人の見方です。
映画としては傑作とまでいうと行き過ぎかなという印象です。佳品と言えるでしょう。
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