ウェス・アンダーソン監督にしてはもう少しひねりが欲しかった、といえば言いすぎでしょうか。海洋を舞台にした人間ドラマであり、ファンタジックな仕上がりです。
ストーリーは、世界的に有名な海洋探検家にして、海洋ドキュメンタリー映画監督のスティーヴ・ズィスーは、横柄で傲慢なのに、どこか憎めない男。この10年ほどは自作映画がヒットしていないものの、スティーヴは、黄金時代のプライドを頑なに守りつづけていました。そんなある日、スティーヴの元恋人の息子で、スティーヴの息子だと自称する青年ネッドが現れます。自分の栄光のために捨ててきたものを思い出したスティーヴは、ネッドをクセ者ぞろいの映画製作集団"チーム・ズィスー"に誘いますが。
物語の始まりは、ロカスト映画祭で、海洋冒険家にしてドキュメンタリー映画監督のスティーヴ・ズィスー(ビル・マーレイ)の新作のワールド・プレミアです。由緒ありそうな劇場の観客の前で、「水中の生活 探検第12話「ジャガーザメ」パート1」が上映されます。ところが、のどかなりゆきは一変し突然の悲劇的な幕切れに会場は盛り下がってしまい・・・。
ドキュメンタリー映画監督と、どこかヘンな人間たちが憎めない存在ですね。家族で楽しめます。
製作年:2004年
監督:ウェス・アンダーソン
出演:ビル・マーレイ/オーウェン・ウィルソン/ケイト・ブランシェット/アンジェリカ・ヒューストン/ウィレム・デフォー/ジェフ・ゴールドブラム他。
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