ストーリーは、1823年、冬のウィーン。自殺を図って病院に収容された老人が、年若い神父・フォーグラーに忌まわしい過去の物語を語り始める。彼の名はアントニオ・サリエリ。かつて皇帝ヨゼフ2世お抱えの宮廷音楽家としてウィーン中の尊敬を集めていた男だ。ある時彼の前に天才青年音楽家、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが現れる。その自由奔放な言動と天賦の才能に驚愕したサリエリは、やがてモーツァルトに激しい憎悪を抱くようになり…。
○製作年:2002年
○監督:ミロス・フォアマン
○出演:F・マーリー・エイブラハム/トム・ハルス/エリザベス・ベリッジ/サイモン・キャロウ/ジェフリー・ジョーンズ他
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ピーター・シェーファーの戯曲を基に、楽聖モーツァルトの死の謎とその生涯を豪華絢爛な演出&音楽でつづり、主演男優賞始めアカデミー賞8部門を制覇した傑作映画。
モーツァルトの曲やオペラがふんだんに使われていて素晴らしい。
ミステリーやサスペンスとしても秀逸な映画で、1800年代のヨーロッパの雰囲気も出ている。
舞台はモーツァルトの活躍したウィーン。
一番すごいと思ったのは衣装とビィッグ(かつら)。
群衆一人一人に当時の風俗を再現するのだから並大抵のことではない。豪華絢爛な宮殿やアンティークな家具。
結局、この映画がアカデミー賞を総なめにしてしまった。
まあ、これだけの映画だから当然。
ザルツブルグに生家があるが、そこに彼の髪の毛が展示されている。家の造りは豪華絢爛な建築が多いウィーンに対して簡素。まあ田舎だからか。
映画の中で面白かったのが宮廷作曲家のサリエリがモーツァルトのスコア(楽譜)をみてその天才ぶりに打ちのめされるところである。映画の中で随所にモーツァルトの音楽的才能のすごさをかいま見せるエピソードがあるが、その度にサリエリは嫉妬し、自分にその才能を与えなかった神を呪う。
しかしこの映画を見ていると思うのはやはり「天才ときちがいは紙一重」ということだろう。モーツァルトは時々、きちがいがするような奇嬌を出す。素行も奇異。サリエリが「神の声」といわしめる音楽を生み出す作曲家だけあって、紙一重なのかも。とにかく下品で落ち着きがない。人の話をあまり聞かない。世界的偉人でも実際に会ってみると幻滅してしまうのかも知れない。
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