明らかに「マトリックス」を意識しています。
○ストーリーは、家族を殺した犯人が狼男族ではなく、ヴァンパイア族の長老ビクターだと知った女戦士セリーン。その復讐を果たしたため、彼女は狼男族ばかりでなく、仲間であるヴァンパイアからも命を狙われることになり・・・。
○主演のケイト・ベッキンセールは前作でちゃっかり監督のレン・ワイズマンと結婚してます。どうりでおっぱい見せませんよとカードが固いわけです。1作目の映画のスタッフとキャストがそのまま引き継がれているので世界観も紫外線弾といった小道具まできっちり踏襲されてます。前作から続けて見る人にはお薦めです。
アクションやクリーチャーたちが1作目の映画からグレードアップして、楽しめるかと思います。ストーリーもなんとか無難につながってます。
ストーリーも軽い内容のわりに妙に複雑なので1作目の映画を見ていないと分かりにくいかもしれませんが、アクション主体の映画なのであまり気にしなくてもいいでしょう。
1作目の映画を見ていても敵味方の利害関係が分かりにくかったですから。
ビクターやセリーンの過去なんかも描かれるし、1作目の映画のシーンもフラッシュ映像で挿入されるのでストーリー重視の方は1作目の映画を見ておくことをオススメします。
また見た人にとっては1作目の映画の内容を思い出せる親切演出です。この映画はライカン族との戦いよりもセリーンvsマーカスという身内同士のケンカが主体になります。
このマーカス卿のクリーチャーデザインのおぞましさは必見です。SEGAのゲームにヴァンパイアナイトというガンシューティングゲームがありますがそのラストボスみたいなヤツです。
数回にわたるこいつとの戦闘は迫力あります。崖の細い道を疾走するトラック上での戦いは面白い。お互い強靱の肉体と死に対する圧倒的耐性を持っているので何をやっても死なないわけです。
それだけにバトルは派手です。至近距離でマシンガンをぶち込んだり刃物でメッタ差しにしたりしますがそんな程度は死にません。死霊のはらわたみたいに体をバラバラにしてやらないとダメみたいです。お互いにボコボコズタズタメチャクチャにやり合いますので見ているこちらとしては実に清々しい。
VFXも1作目の映画より進化しているのでビジュアルもさらに良くなってます。特に墜落したヘリがローターを回している前での格闘シーンはカッコイイです。マーカスの最期の壊れっぷりも気持ちいいです。そして映画は愛の献血シーンが多く描かれてます。死んでも輸血するとさらにパワーアップして生き返るので献血してもらったもん勝ちです。
ヴァンパイアとライカンの混血種であるマイケルなんかピンチになったときのお助けキャラでした。ちょっと彼の扱いが雑に感じましたけど。
また主演のケイト・ベッキンセールの魅力も健在であの体に密着した黒のラバースーツはカッコイイです。
というわけで前作が楽しめた人なら本作はさらに楽しめるでしょう。1作目の映画がそれほど楽しめなかった人でも今度のは意外といけるかもしれません。あくまでもアクション映画と割り切ってみることです。1作目の映画がそれほどたいした映画じゃないので1作目の映画を見ていない人はスルーもありでしょう。
○製作年:2005年
○監督:レン・ワイズマン
○出演:ケイト・ベッキンセール、スコット・スピードマン、トニー・カラン、デレク・ジャコビ、ビル・ナ他
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