A…K…
発売まであと…4日。先日仕事場の若い人と仕事の合間に話をする機会があった。話の方向性は多岐に渡ったが、何かの拍子に芸能情報の話になった。私は現場でも公言している通り、テレビは見ない。重大な情勢の変化や、それに伴う変容についてはテレビという媒介を介することなく情報を得ることは可能だ。情報はそれこそ無限に近い数存在している。その中で自分に必要なものを取捨選択するのは結局のところ自分だ。相手側にどのようなニーズがあるかを完全に把握していないテレビというものが与える情報は結局のところ、都合のいいものに改竄されている可能性がある。敷衍すれば、それは情報の押し付けに近しい。故に、テレビというものを見なくても特に問題があるとは思えない。何よりも、テレビ自体が面白いものではないというのが正直なところなのだが。まぁそんなわけで若者がテレビの話で盛り上がっているところを一歩引いたポジションから観察していた。彼らの話によると、今現在、芸能界はある1つのグループ及び類似するグループによって席巻されているらしい。そのグループの名は最早テレビを見る人々にとっては、メジャなものであることは言うまでもない。なので敢えて具体的に名前を挙げるようなことはしないでおく。ヒントとしては人数が多いというくらいか(笑)彼らの話を聴いていると、そのグループの中で誰が好きかというような話題だった。その場には私以外には2人がいたのだが、その2名の間で好みのタイプが異なっているというような方向に話が進んでいたような気がする。そして2人はこともあろうか私に意見を求めてきた。「きょうさんは〇〇〇〇〇(そのグループ名)では誰が好きですか?」この質問には困ってしまった。なにしろ私はそのアイドルグループのメンバーを1人たりとも知らないのだ。適当にそれっぽい名前を言っても当たるほどいるとは言えども、知ったかぶりをするのもなんだか違うような気がして、素直に1人も知らないので答えられないと言った。すると、若者2名の視線は明らかに異端なものを見る目に変わった。どうやらそのアイドルグループは国民的な人気で、知らない人はいないほどの知名度を誇っているらしい。直接言いはしなかったが、メンバーの名前を1人も知らないことが日本人ではないかのような謗りを受けたような気がした。なんだか若者と溝が空いたようで切なくなった出来事だった。アイドルグループを知らないと若者の仲間入り出来ないとは、世の中も住みにくくなったものだ(苦笑)