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テーマ:レンタル映画(818)
カテゴリ:★★
昆虫学者の世界的権威であるアラン・オズボーン(ウィリアム・ハート)は多忙な毎日を送っている。
今日もモントリオールの博物館で講演を行っていた。 するとアランの元にピート・カールトン(マーク・ドネイト)という一人の少年と母親テレサ(パスカル・ブシェール)という人物が突然現れた。 少年ピートは尊敬するアランに、自分と一緒に世界で最も美しいとされる幻の蝶、ブルーモルフォを捕らえに言って欲しいと懇願する。 実はピートは末期の脳腫瘍を患っており、残された命の灯火はあと僅かであったのだ。 ピートはこの世での最後の願いとして、憧れであった幻の蝶ブルーモルフォを見たいと願ったのだった。 突然の依頼に困惑するアラン。 ブルーモルフォは遠く離れた熱帯雨林にしか存在せず、アランは多忙の身で自分の生活もある。 そして実は子供もあまり好きではない。 更にはブルーモルフォを捕らえるには時期が少し遅すぎる。 多少気がかりではあったがアランはピートの切なる願いを断ってしまう。 しかしピートはあきらめなかった。ブルーモルフォを見ればこの世の神秘が分かる。 夢を実現する為に必死になるピートに胸を打たれたアランは遂に根負けしてブルーモルフォを探しに行く事を約束する。 熱帯雨林に入ったアランとピート少年、そして彼の母テレサ。 実際にジャングルに入るとブルーモルフォを見つけるのは想像以上に大変である事を痛感する。 蝶を捕まえるには時期的にも遅いし、ピートは車イスでの行動。 加えて3人の人間関係も微妙であった。 テレサは旦那に他界された後は男運に恵まれない。 またずっと面倒を見てきたピートがアランに心を開いていく事に僅かながらも嫉妬心を持ってしまう。 そしてピートの夢を実現させたいと想う気持ちと彼の体調を心配する気持ちとが交錯して悩んでいた。 一方アランも人とコミュニケーションを取るのが苦手で、私生活でも仕事に没頭する余り妻には逃げられ、娘とも全く連絡を取っていない状態。 真面目な性格が故に、ピートに尊敬され感謝される度に自分はそんな人間じゃないんだと自分を責めてしまう。 かくして3人は悩み苦しみながら、希望の象徴、幻の蝶ブルーモルフォを探し続ける。 しかしピートに残された時間は迫っていた。 果たしてブルーモルフォを見つける事は出来るのか? この作品は実話を元にした作品です。T-T 見ていない人の為に結末は書けませんが、非常に心に残る作品でした♪ 特にマーク・ドネイトという少年、そしてウィリアム・ハートの演技が素晴らしかったです。 登場人物が皆悩みを抱えながらも、少年と接している過程でその悩みと向き合い、やがて心が変化していく過程を描いている点が素晴らしいと思いました。 自分の余命があと僅かであったら自分は何をしたいのだろうか? また余命が短い人に協力を求められたら、自分は快く受け入れられるのだろうか? 色々と考えさせられる映画でした。 ★★☆☆☆ 総合評価 他のウィリアム・ハート主演作品では、『愛は静けさの中に』が好きですね♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.12.08 00:53:49
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