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テーマ:優雅なティータイム(134)
カテゴリ:講座
「くまのパディントン」はご存じですか?
9月13日まで浜松市美術館で開催中です。 美術館の案内には、 「パディントンシリーズはイギリスを代表する児童文学です。 物語の主人公は、ダッフルコートに帽子をかぶった お茶目で紳士な子グマです。 本展では、1958年の誕生から現在まで世界中で愛され続けている パディントンの魅力を、生みの親マイケル・ボンドの仕事道具、 さまざまな作家による絵本や漫画の原画などを通して紹介します」 と書かれていました。 9月2日の「パディントンのお茶会」は 静岡市西草深町にある ヴォーリズ建築で静岡英和女学院旧宣教師館の 「ミス・カニンハム」で「不思議の国のアリスのお茶会」同様、 紅茶教室の「サロンドテAI」さんの主催。 講師は奥田実紀さんでした。 奥田実紀さんは沢山の著書があります。 私が持っているのはほんの一部ですが 「赤毛のアン」に関する著書も多く、初めてお会いしたのは 4、5年前の「赤毛のアンのお茶会」でした。 アンの島、プリンスエドワード島で過ごした15ヶ月を書いた 「赤毛のアンの庭で」は1995年出版です。 英国文学に詳しい実紀先生、今回はパディントンのお話です。 ミス・カニンハム邸内に入るとガラスのドアにお茶会のご案内。 室内のあちこちにくまのぬいぐるみがさりげなくいて、 パディントンのぬいぐるみも関連本も、どれも可愛い! 一緒に行ったケイコちゃんとヒロコさんと、写真を撮ったり 実紀先生との挨拶やお喋りで 始まる前から楽しい時間です。 席はテーブルが4つ離れて置いてあり 身体的距離が保たれ、 お茶を飲む、食べる以外は皆さんマスクでした。 講師のお2人とオーナーさんはマウスシールドで 室内に入る時に手指の消毒をして体温を計りました。 ひとしきりの興奮状態からクールダウンして席に座ると AIさんのウエルカムティーは、玉露と緑茶の水出しフレーバー。 リンゴで作った小さなくまが浮かんでいるけど、わかるかな? 実紀先生が挨拶されて「パディントンを読んだことがある方? 映画をご覧になった方?」 手を挙げた方がいたのかしら?シーンとしてました(^-^; 私、パディントンも、このお茶会の後で行ったショパン展も 「どっちも無知だけど参加」した午前と午後でした(^^ゞ パディントンの物語は、作者のマイケル・ボンドさんが クリスマスイブに奥さんのプレゼントとして 1匹だけ 売れ残ったくまのぬいぐるみを買ったことから始まりました。 パディントンという名前の由来、それにまつわる時代背景、 アメリカで作られたテディベアの名前のこと、 ドイツのシュタイフ社のくまのぬいぐるみや、イギリス人と くまのぬいぐるみの関係、有名なプーさんのこと・・・・。 プーさんは羽生選手も大好きですよね。 パディントンはペルー生まれで、ペルーでずっと一緒に 暮らしていたおばさんが年をとって「老くまホーム」に 入ることになったので イギリスへ密航するのです。 松岡亨子さん訳の「くまのパディントン」は 首にぶら下げられた名札に 英語では「Please look after this bear. Thank you.」 と書かれているそうなのですが 松岡亨子さん訳では 「この『おたのみします』という日本語が素晴らしいですね」 とお話されたので、強く心に残りました。 「Thank you」を「おたのみします」という言葉での表現。 「赤毛のアン」も村岡花子さんの訳で日本中の少女の 愛読書になったのですが、日本語の美しさが際立っています。 訳者や挿絵を描く画家の方によって随分イメージも変わりますね。 お話の途中でいろんな本が回されました。 クマのプーさんの名前の由来になったウィニーの物語です。 実紀先生がイギリスに行かれて、パディントン駅で撮影された パディントン像の写真と、可愛いミニチュア。 パディントンの本には「パディントンはグルーバーさんと 『お11時』と称してココアを飲み、菓子パンを食べます」 とあるそうです。 『お11時』はイギリスの大事なお茶の時間なのでしょうね。 日本でも「お10時」とか「お3時」とか言って 子どもの頃おやつを食べましたよ(^^♪ この日の私達の「お11時」 くまの形のショートブレッド(大きなくまが小さなくまを抱っこ) ダンディケーキはマーマレードとドライフルーツがどっさり! スコットランドのダンディでマーマレードは生まれたそうです。 ミニサンドイッチはくまの型抜きされています。 オレオクッキーと生クリームの上にハート、 オレンジ色のバラのゼリーなど。パディントンはマーマレードが 大好きなので、全体がオレンジ系で統一されています。 紅茶はお茶会のためにブレンドされたパディントンティー。 最後はアイスマーマレードティーで「良くかき混ぜて下さいね」 手作りマーマレードシロップと炭酸も入っていました。 くまのストローも可愛くて 皆さん(私も)お持ち帰りね(^^)v AIさんの紅茶もお菓子も美味しくて、遊び心いっぱいです 可愛いし美味しいし「うれしたのし大好き(古い?)」時間ね♪ ウィニーには第一次世界大戦の時代背景があり、 パディントンには第二次世界大戦の、そして名札の意味など 幅広い視野のお話と、クオリティが高い紅茶と英国菓子で 次回も「おたのみします」と思ったお茶会でした。 楽しかった~♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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