トム・クルーズの発言が波紋を呼ぶ、精神医学の実態
先日、トム・クルーズが、NBCテレビの「トゥデーズ・ショー(6月24日)」で「精神医学はエセ科学だ」と発言し、その意見に同意するかしないかという投票がCNNのサイトにて行われていましたが、ここで参照できる映像には作為的な編集がされているように見えました(当日の本編を見ていませんし、聞き取りも不充分なので確実なことは言えませんが)。 しかしこのことにより、今まで何も知らずに子供に薬を与えてきた親たちに大きなインパクトを与えると共に、FDA(アメリカ食品医薬品局)が抗うつ剤の自殺の副作用に関して警告を発しました。 この情報は緊急性があると思うため、市民の人権擁護の会の国際本部より発行されたプレス・リリースを引用します。***************平成17年6月26日連絡先:Marla Filidei or Ben Williamshumanrights@cchr.orgTEL: 1-800-869-2247トム・クルーズの発言について精神医学監視団体が語る このグループは、「子ども向けのコカイン」と自殺を誘発する抗うつ剤によって子どもたちが薬漬けにされるという国家的危機について警告を発しており、このビデオは精神科医がでっちあげた「脳内化学物質のアンバランス」理論について暴いています。 精神医療の監視団体である市民の人権擁護の会(CCHR)は、6月24日にNBCで放送された「Today Show」におけるトム・クルーズの発言は、子どもや大人が向精神薬を処方されているという国家的な危機について人々の関心を高めた、と述べています。 現在アメリカでは、800万人以上の子どもが向精神薬を服用しており、さらに何100万人が乱用しています。最近、同会は、医学専門家は「脳内化学物質のアンバランス」は存在していないとしているが、しばしばそれを理由にして処方される向精神薬の、身体や精神に与える有害な影響について人々を啓発する白書「Common Psychiatric Drugs and Their Effects(一般的な精神薬とその影響)」を発行しました。 この報告書に添付されているのは、同会のウェブサイト, www.cchr.org,におけるこのビデオ・ドキュメンタリーです。ここでは、精神的疾患は脳内化学物質のアンバランスの結果であるというでっち上げが、著名な博士、神経学者、精神科医たちによって暴露されています。 「その文書は、精神科医によって明かされることの無い情報を提供しているため、人々は情報を与えられた上で選択出来るようになります。」とCCHR国際本部総代表のジャン・イーストゲイト女史は話しています。彼女は、「精神疾患」に苦しむアメリカ人の数についての誤った統計データをメディアに対して大袈裟に宣伝したアメリカ精神医学会(APA)とその関連精神保健団体を酷評し、詐欺的で不正確であると言っています。 イーストゲイト女史はこう述べています。「Today Showでのインタビューは、真に必要な援助が受けられなくなる可能性のある『脳内化学物質のアンバランスが問題の原因である』といった概念を文字通り受取るよりも、精神医学とその研究とされているものについて調べる必要があると警告しました。メディアが精神科医と会見する時はいつでも、この概念を確定するために行った、実験室での検査は何か尋ねるべきです。一つも存在しません。」 著述家であり元教育者でもあるCCHR合衆国代表ブルース・ワイズマンは、市場活動によって一般化した「脳内化学物質のアンバランス」理論は、「精神医学が切望する概念」に過ぎないと述べています。彼は、「この理論は研究者や医者、科学者に全く信用されていません。無防備な人々や、時にそれを激しく欲する人々に、精神科医が薬物を与えやすくなるというのが、その理論が存在する唯一の理由です。それは、毎年230億ドルを越える薬物の売上によってもたらされています。」 CCHRのビデオに登場するジュリアン・ホイテッカーは、著述家であり、極めて評判の良いカリフォルニアのホイテッカー健康センターの創設者です。彼は精神医学を偽の科学であると言います。「そこに病理学はありません。血液検査もありません。実験室における検査もありません。レントゲン検査もありません。精神科医たちは、振舞いをリストに書き出して投票し、それらを障害と呼ぶのです。彼らは、医学的問題が確定していない何100万人の人々に薬物を与えています。」 同様にインタビューを受けているニューヨークの精神科医ロン・ライファーは、「生物学的アンバランスなど存在しません。人々が私のところに来て『生化学的なアンバランスがあるんです。』という時は、私は『あなたの検査所見を見せて下さい。』と言います。そこには検査はありません。では、何が生化学的なアンバランスなんですか?」 この偽りの理論に基づき、何100万の人々が精神医学的治療の餌食となっています。中枢神経刺激薬や抗うつ剤は、十代の若者を銃乱射などの残忍な行動に向かわせます。(1999年のコロンバイン高校銃乱射事件のような、学校での銃乱射事件13件のうち8件が、精神薬を服用していた十代の若者によって起こされました。)こういった薬物を服用している母親が、薬物摂取期間中に、自分の子どもを殺したり、自分の赤ん坊の腕を傷付けたりします。最高460ボルトの電撃がこめかみを横切る電気ショックは、毎年1万人以上のアメリカ人の脳に損傷を与えています。 「国立の学校では精神医療の影響のため、何百人もの親が、教育の必要条件として、自分の子どもに向精神薬を服用させるよう強要されています。昨年CCHRとその他の人々と共に、国会の援助の元で、一つの虐待に対抗しました。The Prohibition of Mandatory Medication amendment(強制的な薬物治療の禁止改正条項)は、この習慣を禁止しました。」 サイエントロジー教会によって創設されたCCHRはまた、暴力や自殺を引き起こす抗うつ剤の影響を暴くために、親たちや関連団体と協力してきました。去年の10月、米国食品医薬品局(FDA)は自殺を引き起こし得る薬物として、幾つかの抗うつ剤に「黒枠」のラベルを貼るよう、命令しました。しかしこの改善は、CCHRが言う子どもの薬漬けと向精神薬の乱用という「国家的な危機」を抑えるに十分ではありません。 国際麻薬統制委員会は、世界のリタリンの80%は合衆国内で消費されていると述べています。医学的研究は、リタリンがコカインと良く似た化学的特性を持つため、この薬物が子どもたちの後のコカイン使用に結びつきやすくなる要因となり得る事を示しています。26歳を超えた500人の子どもに関する調査が、バークレーにあるカリフォルニア大学の研究者によって行われました。その調査は、基本的にリタリンがそのほかの薬物(コカインは特に)への「入り口」である事を示しています。Drug-Free America(薬物反対アメリカ基金)と共同で行った最近の調査で、10代の若者の10%が中枢神経刺激薬であるリタリンやアデロールを乱用していた事が分かりました。1995から1999年の間に、6歳以下の集団における抗うつ剤の使用は580%増加し、7-12歳の集団では151%増加しました。 麻薬取締局の薬理学者グレチェン・フォイスナー氏によると、幾つかの地域では、20%の子どもが中枢神経刺激薬を服用しており、「何かおかしいと警鐘を鳴らすべきである」とフォイスナー氏は言う。 「精神科医は社会で最大の麻薬密売人です。」ワイズマンは言います。「人々は、深刻な精神的問題や人生に打撃を与える問題に苦しんでおり、これに対する彼らの対処方法は失敗する可能性があります。精神科医はこれを利用し、人々がその原因を知らず、または治療可能かを知らない事を認める、その状態を薬物の市場としました。詐欺は、金銭、権利や特権を確保するための、国際的なごまかしや計画的な虚偽の陳述と関係しています。アメリカ人はこの精神医学の詐欺に気付いています。」 このグループの白書「Common Psychiatric Drugs and Their Effects(一般的な精神薬とその影響)」と、そのほかのウェブサイトの公開文書は、人々に、医学的助言や管理無しに、精神医薬の服用を中止するべきではないと警告しています。感情的な問題の根本にある原因を、身体的検査を通して割り出す事が出来る有能な(精神科医でない)医師を見つける事が必要であると、彼らは強調します。 以上***************アメリカではいくつもの州で、学校で子供にリタリンなどを投与するのは違法という法律が施行されているにもかかわらず、薬を強制的に摂らされている子供は日本とは比べ物になりません。そして、そのアメリカにおいては、学校で銃によって死亡している生徒の数は世界1の数に上ります。日本では銃こそ普通に手に入る代物ではありませんが、殺傷能力のある代わりの武器などいくらでも持ち込むことができます。不審人物の侵入の防止や、手荷物検査の実施などは問題解決の枝葉であって根幹ではありません。家庭をはじめとする、システムそのものを見直していかないと手遅れになる時期まで来ています。