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テーマ:介護・看護・喪失(5321)
カテゴリ:グリーフケア
こんばんは。
今日はのんびり養成講座のまとめです。 パネリストとして私が話した一部です。 “心の支えになる場~グリーフケア~” イギリスの歴史学者トインビーの言葉に、 「死はつねに死にゆく人と残される人との二つの側面がある。 苦痛の分配という点では残される者が多くを負うのである」とあります。 人は大切な愛着の対象を喪失する時、 深い失望と衝撃に悲しみ苦しみます。 この心身反応を悲嘆(グリーフ)と云います。 医療制度の違いから諸外国では遺族に一定期間ケアが適用されることが多いです。 悲嘆状態が長引き複雑な悲嘆へ移行していくと医療援助を必要とするからです。 心の支えになる場(ドロップイン スポット)を 見つけることが立ち直りの早道です グリーフには大きく二つの視点があります。 突然「死」と向き合う時、 癌を含む病や事故など病院や在宅で生きている時から「死」に向き合う場合です。 治療に限界があると知った時、 患者と家族には「予期不安」が伴います。 「生きてほしい」「生きたい」 「もう駄目かもしれない、時間がない」 との希望と絶望の日々を過ごします。 子供を病気で亡くした方の深い悲しみは 月日では解決できない多くの問題を抱えています。 関係者(医療従事者だけでなく)による、 患者やその家族との対話不足に起因するものが多いです。 予期不安時に適切な対応が出来、 継続してケアが受けられれば、 遺族の中にある「生」の意味を掴むことが出来るでしょう。 何かお役にたちたいと思いながらも病院へは足が向かない 遺族の話を聞くたびに痛みの重さを痛感します。 「哲学」ということ言葉で思い出すことがあります。 交通事故被害者の父親が「最終的には哲学的な問題になるね」と 話していたのが今でも印象的です。 グリーフケアが、心に閉じ込めておいた心残りや 悔いの思いを表に出し それを受け止めてもらい、 エンパワーメントを引き出す事が出来ると信じています 応援しています にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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