|
カテゴリ:本・記事より
今月1日作家の佐々涼子さんの訃報を聞きました 私が代表作ともいえる エンジェルフライト 国際霊柩送還師 この言葉を聞いたのも初めてでしたが 新聞の新刊案内を見て直ぐに読みました 2013年3月の事でした 丁度息子を失ってから7年が過ぎ かなり多くの本に降れていたころです 興味を持ったのは 息子の納棺をしてからの姿で思う事があったのです 頭部の外傷を隠せず大きな包帯を巻かれていました 顔は傷が無かったので日焼けしていて元気 まるで今にでも生き返るようでした しかし、出棺の頃には一部褐色が出ていました それがとても辛そうに私には思えました 納棺しの方に「お化粧をどうされますか?」と尋ねられました 私は職業柄メイクは専門ですが 息子の死に化粧なんて、想像もしていませんでした 「ありのままで結構です」と何も致しませんでした 他人に化粧してもらう方が良かったのか その時の選択は今でも分かりません 女の子でしたら勿論可愛く美しく…だったでしょうね その心残りと言うか 長い間・・人知れず心の奥に棘の様にありました ですがこの本を読み進めていると まるで、 私に「それで良かったんだよ」と言ってくれているようでした 直前まで元気だったからこそ、 ご遺体にはその変化があるのです。 救われた本でした。 その作家さんががんに侵され亡くなられたのでした 最後の遺作 「夜明けを待つ」この本も読みたいと思います エンジェルフライト 以下抜粋 外国で亡くなるとエンバーミング(防腐処理)をされ 日本の地に帰ってきます そこで、 初めてエアハースインターナショナルの スタッフに委ねられます 遺族の悲嘆にどんな宗教も慰めの言葉も ほどんど無力であり、だからこそ 故人や遺族の役に立つために 遺族の手となり足となり 動かなければなりません。と木村利恵社長は語ります 悲嘆はくぐり抜けることによってしか癒されない。 悲しみ抜かなければ悲嘆はその人をとらえて いつまでも放さない 悲しみをくぐり抜けた時、 亡き人はきっと別の形で戻ってくる そばにいて励まし 力を与えてくれる存在になる 悲しみぬかれておらず、吟味し尽くされていないものは いつも必ず同じ問題へと 我々を引き戻すことになるだろう 佐々涼子さんのご冥福をお祈りいたします 応援お願い致します にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[本・記事より] カテゴリの最新記事
|