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カテゴリ:本の感想 作家別-あ行
戦地において友軍への誤爆という罪を犯した男?ディムズデイル=ボイルド。肉体改造のため軍研究所に収容された彼は、約束の地への墜落のビジョンに苛まれていた。そんなボイルドを救済したのは、知能を持つ万能兵器にして、無垢の良心たるネズミ・ウフコックだった。だが、やがて戦争は終結、彼らを“廃棄”するための部隊が研究所に迫っていた…『マルドゥック・スクランブル』以前を描く、虚無と良心の訣別の物語。 11冊目 マルドゥック・スクランブル全三巻 の続編というか内容はそれ以前の物語ですが、冒頭はスクランブルの結末から入って 今作での主役(全シリーズでは主人公の仇敵)のボイルドの回想に入り本編に突入します。去年の読書メモ(手書き)みると去年の2月に一週間で前作3冊むさぼるように読んだ記述があり面白かったこともばっちり覚えていますが2巻目の知る人ぞ知るカジノのシーンが盛り上がりすぎて3巻目になると読み疲れたのかなんの感想も書いてないの まだ最終巻まで読んでいないのでなんとも言えませんが前作を読んでいるので、ページを繰るごとに時限爆弾のカウントダウンが(まだゆっくりだけど)聞こえてくる気がして結構心拍数が上がったりやるせなさに襲われます。「・スクランブル」を知らずに「・ヴェロシテイ」を先に読むのならこんな風に感じないのかもと思ったりでも前作読んでいないと理解するの難しいのじゃないかとか色々考えがめぐりながら一巻目を読み終わりました。 文体は特にアクションシーンや登場人物の描写では、単文や単語の羅列で (こういった文体をなんと表現するか言葉がでてこな~い) そこにスピーティ感がありSF設定の非現実的な場面をイメージしやすいです。 負傷兵を人体改造して人間兵器にする軍研究所やその活動を奨励していたのに世界情勢の流れで一転、その研究所を”廃棄”しようと画策する政府、身の毛もよだつ犯罪がまかり通るシテイを牛耳るギャング達を相手に特殊被験者=人間兵器であるボイド達が自分たちの生存ー存続 理由を求めた戦いはますます血なまぐさい方向にむかいそうです。 にしても知能をもつ金色のウフコック(データをインプットすれば何にでも変身(ターン)できる万能兵器)の出番が少なすぎると個人的に不満 2巻目以降に期待します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.03.19 01:12:28
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