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カテゴリ:本の感想 作家別-あ行
人の夢を糧とする異界の“花”に囚われ、人鬼と化したタンダ。 女用心棒バルサは幼な馴染を救うため、命を賭ける。心の絆は“花”の魔力に打ち克てるのか?開花の時を迎えた“花”は、 その力を増していく。不可思議な歌で人の心をとろけさせる 放浪の歌い手ユグノの正体は? そして、今明かされる大呪術師トロガイの秘められた過去とは?いよいよ緊迫度を増すシリーズ第3弾。 上橋菜穂子さんの守り人シリーズ第三弾です。 私は昨年放映(今も地上波にて放映中)されたアニメから この作品を知りましたが、 今作品ではそんなアニメを登竜門とした人がニヤリとする 逸話が一杯です。 ちょっと今 おそろしく睡魔に襲われているのと 最近 読み終わった本はさらっとでも感想書いておかないと 次の本読み始めると 頭の中ごっちゃになって 感想が書けなくなるという ”物忘れ”がはげしい状態なので 感想というかおもったことだけ 羅列しておきます。 後日 きちんとまとめれますように (これとは別に水曜日に返却すべき本が三冊も~) 前作でも同じことを書いてますが 上橋菜穂子という作家は 言葉の紡ぎ手だとしみじみ思います。 作中の物語 言葉から 心をゆさぶり感情の波がおしよせ 必死になってその心の動きの名前を探す それが哀しみだったり 喜びだったり 感動ということは なるほど こういうことなのだと、、、 ”リー・トゥ・ルエン”(木霊の想い人)であるユグノが歌う ”歌”の調べのすさまじさ 自分の命より 大事に思うタンダと 闘うこと 傷つけて しまうことに直面するバルサの辛さ 我が子を失ってしまった母親のなげき ”外の世界”を知り 帝になるしかない自分の運命に 良い知れぬ絶望感をもつチャグムの苦しみ 絶望の中 心地の良い夢にとらわれ その淵から 何を求めてその夢の世界から戻ってくるのか 解説は養老孟司氏 養老さんの解説を読んでいるだけで その言葉のリズムに酔いしれ 著作を手にしたくなりました。 冒頭のファンタジーの定義が 人がなぜ本を読むのか 惹かれるのか 実に端的に説明してくれています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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