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カテゴリ:本の感想 作家別-か行
TV版と映画版の影響で
脳内で”旬”なシャーロック・ホームズ 小学生か、中学生で読んでいたつもりですが、 日々乏しくなっている記憶をさぐると 「まだらの紐」や「バスかヴィル家の犬」くらいしか 読んでいないことが判明し (おまけに多分子ども向け版) こりゃー一度ちゃんと読もうということで 手にしたのがこれ!
図書館で借りるとか、他の出版社からも色々出ているんですが 決めてはやっぱり”表紙”でした。 (あと、翻訳家が女性ってのも) カバーイラスト えすとえむ氏 なんか名前に聞き覚えがと思ったら 注目雑誌ITAN (↑といいつつ買ってませんが、とにかく気になっている) の大注目の作家さんの一人 BL作家さんでもあるんだ?! お話はいわずもがな ホームズとワトソンの出会いの話です。 同居人を募集中の二人が出会った場は 大病院の実験室 新しい血液検査薬の実験成功に大喜びしているホームズに 実直な感想を述べるワトソン 一般的な自己紹介なんてすっとばして 同居のためには互いの欠点の把握が重要と 自己の欠点自慢が始まるのは さすが変わり者のホームズですが、 ただいま当方の頭の中はカンバーバッチ・ホームズが 90%をしめているので 「原作のホームズってそれほど慇懃無礼じゃないじゃない」 とか 「ワトソンの率直な賞賛に頬をそめたりして謙虚な人」 など TVドラマのフィルターがかかったままで 事件の概要や推理の冴えよりも 妙なところで 感心している自分がちと悲しかったです。 犯行の手口というか駆け引きの内容は とても納得のいくもので面白かったです。 ただ一部の最後でいきなりホームズが犯人を捕まえ 「これで事件決着。いかなる質問にもこたえましょう」と 終わったのに 第二部ではいっきなり舞台は 開拓時代のアメリカで さらに知らない人名がだだだ〜と出てきたのには 面食らい、 ホームズってやっぱりTV版のようにいけずで 推理披露してくれない気なの???と 一瞬、本気で半泣きになりました。 がっ こちらは犯人が犯行にまで至った道のりの 長〜いお話で、ええ〜こんな理不尽なことが、、と驚いたり 彼の驚異的な執念の復讐劇にはうなってしまいました。 しかし”この”宗教団体からクレームって入らなかったのかな? とつらつら書いてはいるのですが もうどうにもこうにもTV版が頭から離れていなくて 横に本を置いてblog書いている今も 「私、本当にこの本読み終えたのかな」と 狐に化かされた気分です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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