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カテゴリ:美術にまつわる話
ミュシャ展に行ってきました。
19世紀から20世紀初頭の美術活動アール・ヌーヴォーの巨匠 私的にはミューシャの表記がなじみ深いのですが 今はアルフォンス・マリア・ミュシャ(Alfons Maria Mucha)と 表記されてるんですね。 ミュシャの名前にピンとこない人でも 波打つようなゴージャスな女性の髪や 流線を描くような優美なドレス姿の美女の挿絵は きっと目にされているはず! 今回の展覧会のタイトルは ミュシャ展 パリの夢 モラヴィアの祈り サブタイトル 素顔のミュシャに、会いに行く。 タイトルの意をくむように展覧会は 第一章 チェコ人ミュシャ ミュシャの彼自身の家族の肖像画の数々で幕開けでした。 ミュシャの油彩画を目にすることが出来るなんて!と 一回目の感激! 家族の肖像 特に子供達の 愛くるしいことこのうえない。 第二章 サラ・ベルナールとの出会い 19世紀末パリで大女優サラ・ベルナールにその才を 認められ彼女の舞台のポスターを手がけ一夜にして 名声を手にしたアール・ヌーヴォーの旗手! 当時のポスターやパンフレットのオリジナルばかりではなく 各作品の習作も目にすることができて大感激でした。 習作と言ってもスケッチのようなあらいデッサンではなく 完成品と言っておかしくないものばかりで 実際にポスターとして刷られたものより 輪郭線に動きがありました。 それが完成品⇒ポスターになると 素人考えですが 人を立ち止まらせて見てもらうためのもだからでしょうか 時分物やモチーフの輪郭線が太く描かれていて 力強い印象になっていました。 第三章 ミュシャ様式とアール・ヌーヴォー 舞台のポスターばかりでなく 有名なJOBのタバコなどの商品のポスター そしてチョコレートやビスケットのラベルなど 艶やかな作品や装飾資料中の数々 そしてその華やかなパッケージのデザインを目にして やっぱりフランスではお菓子は お・と・な の嗜好品なのね〜と納得 第四章 美の探求 四季、四芸術などの連作が習作とともにならび これまでうっとり眺めていた女性達の表情が ただ、美しいだけではなく 意志の強さを感じさせる表情だったことに 初めて気がつきました。 第五、六章 ミュシャの祈り この美術展の白眉と言えるスラブ叙事詩制作へと むけていくミュシャの軌跡 故郷チェコに戻りスラブ民族の歴史を描くことを通じ すべての民族と平和と幸福への祈りを表現したと 開設にありました。 自分の国の歴史すらおぼつかない私には 東欧の歴史やミュシャが感じ願った想いは 計り知れることはできなかったですが、 華やかなアートの世界で時代の寵児と もてはやされる生活を捨て 祖国に戻って制作された大作の数々を目にすることが できてとても良い一日でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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