RD 潜脳調査室
RD潜脳調査室~2061年、発達したネット社会において誕生したセキュリティ「メタリアル・ネットワーク」(Meta-Real Network、通称『メタル』)により発生する事件を調査する「電脳ダイバー」波留真理と仲間たちが様々な事件に挑む。プロダクションI.Gと士郎正宗による『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』シリーズと共通の設定が登場するが、少なくとも物語上の続編ではなく、『攻殻』の世界観の先にある未来の世界を見せる作品を目指す、言わば「姉妹編」的作品となっている~ Wikiよりこちらでは一週間遅れで放映もう1クール終わったのでいまさらなのですがRD潜脳調査室 ”メタルの海” ”攻殻機動隊” "調査室”といった言葉の響きにガチガチのサイバーSFフィクション(こういう言葉あるのかは不明)を連想するこの作品ですが、たしかに電脳化された未来都市といった描写やきっちりした電脳社会の設定はゆるぎませんが大半のエピソードのテーマはアナログ中心 すなわち人の心、情愛、感覚 等など 人間そのものをあるときはしっとりと あるときは問題提起を あるときはこっちが頬を染めてしまうようなあま~い題材を とりあげています。第一話が「海が燃える」現象という大々的な惨事で始まり その現象を真っ向から調査していく話がすすむのかとおもっていたら肩すかしをくらいますが、このはではでしくない、しかしオーバークォリテイとしか表現できない作画,背景、美術他のアニメじゃ絶対みつけれれないぽっちゃり体型の女性達 (ほんとうにすごいんです)とか 13話でなんかBGMと挿入歌に永ちゃん(矢沢永吉氏)の曲使うなんて 「それ みんなスタッフの趣味でしょう!」とつっこみを入れたくなる(実際毎回夫婦でツッコンでます)こだわりの深さ 毎回 さまざまに余韻をのこしてくれる作品です。1クール節目の第13話は 主人公 波留(はる)の幼少期から青年期に至る回想話他の登場人物もでてくるのですが 台詞があるのは 波留とヒロインのミナモだけこの回想シーンが主題となる海の描写の震えんばかりの美しさもさることながら1980年が生年設定の波留の家の廻りの様子など まるで絵画をみているような綿密かつノスタルジックな背景 そして前述した永ちゃんの曲 (サザンじゃたしかにベタ過ぎる)ゆったりしっとりと波留の回想がめぐっていくだけなのに30分 あきさせない 脚本の奥の深ささすが Procuction I.Gものすごく好きかというと ちょっと違うんですが腰据えてみるにふさわしい作品だと思います。また 声オタとしては 主演の波留真理(はるまさみち)を演じる森攻至さん (ガッチャマンの大鷲の健)の 妙技! 凄い ナレーションではよく聞くんですが ギャラも高いだろうからアニメで聞くなんて ファフナーの時以来ですが プロだ! 波留は 数十年前に事故に遭い 50年近くも昏睡状態から覚醒したという設定で 老人ですが ”メタルの海”に潜ると事故当時の青年期の姿にもどります。この声の若々しいこと この老人の声と青年の声をまさしく 同一人物(あたりまえですが)と認識させながら外見年齢を表現するという 非常に難しい演技をやってのけてくれています。 ただ このギャップをおもいっきりみせつけてくれた回は 今の所第一話だけかな 他の回でも 一話のなかに 老人波留と青年波留が登場する回はありますが どっちかが台詞少ない、、、そして人間関係では ミナモの兄ソウタ'(cv: 高橋広樹さん) の女性上司というかトップとの、、、あれにはびっくりしました。波留の幼なじみであり理解者 協力者(相互に)である電離研統括部長の久島(cv:藤原啓治さん)と波留のブランク(昏睡していた期間)をものともしない友情関係 仲いいんですよこの二人 久島は一話で絶対 波留を助けようと片腕一本うしなっていると思います。(今は義体化していますが)残り1クール 今度は 地球率や「燃える海」現象の真実にせまるのか きになります。公式サイトはこちら