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カテゴリ:読書
<15歳、5000万円を恐喝> <被害少年に暴行重ね、奪い尽くす> この事件が、世間を驚かせたのは、 「5000万円」という少年の恐喝事件としては、 途方もない被害額であった。 今から6年前(2000年)、事件が表面化。 被害者の少年は中学3年生。 同級生や先輩ら十数人の加害少年グループが、 よってたかって、総額5000万円の金を恐喝していた。 被害少年への恐喝は、8ヶ月間で計130回。 一回につき300万円、500万円もの大金が奪われた。 加害者少年らは、タクシーや遊興費、 旅行、ブランド品購入などに、 恐喝した金を湯水のごとく注ぎ込み、 逮捕された時は、ほとんど残っていなかった。 ある日、被害少年が暴行により入院し、 その同室にいた3人の男性が、少年の異変に気づき、事件は一気に表面化する。 この事件は、加害者側の親の放任、学校・警察の怠慢によるものだった。 いち早く、息子の異変に気がついた被害者の親が学校へ相談に行く。 しかし、息子は頑なに口を閉ざし、何も語らない 学校側は、うすうす気がついていたが、 警察へ行くようすすめる。(←事実解明の姿勢なし) だが、警察は「事件性はなし!」として取り合わなかった こうして、事件は放置されることになる どんどんエスカレートしていく、暴行と恐喝 なぜ、大人たちは誰も止められなかったのだろうか? なぜ、加害者の親たちは、未成年の息子が派手に遊びまわるのを、 不思議に思わなかったのだろうか? 被害者の父はすでに他界していた。 母親は、非常におとなしい人であった。 学校にも警察にも見放され、相談できる人は誰もいない 暴行される息子を守りたい一心で、お金を渡していく。 そのお金は、父親の保険金、親類からの借金であった。 今の時代、少年事件が低年齢化してきている。 子供を取り巻く大人たちは、何ができるか、何をすべきか・・・ 改めて、考えさせられる 常に、子供たちに目を注ぎ、地域一体となって子供を守るしかない。 我が子を、加害者・被害者にしないためにも・・・ <余談> この事件は、同じ病室の3人の男性が、 いち早く少年の異変に気がついて、事件性を知った。 その3人のうち1人の男性は、怖い人(暴力団関係者)であった。 その男性が、加害者の家に姿を現したことで、 恐れおののいた親が、警察に駆け込むという形で、 事件は表面化していったのである。 (つまり、この怖いお兄さんがいなければ、恐喝は続いていたのかもしれない?) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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