ひつじの日常

中部納材協同組合さんのウェブサイトから、今月の市況報告を転載。

中部納材協同組合

2014年7月

先月に引き続き、需要は減少しており市場価格は弱含み横ばいですが、
ガソリン価格の高値により商品に付属する輸送費や包装資材などの間接経費は上昇しています。

合板や下地材、構造材に一部の値下がる気配もありますが、
間接経費や生産調整の動きが出ていることから、すべての品目において
市場価格は横ばい評定となりました。

各企業のボーナス支給状況や梅雨が明けにより需要に底が見えてきたと言える局面となります。
全体的な景気回復の兆しは住宅を主体とする木材の需要にも、秋に向けた好転が期待されます。

この時期は立木が春から夏に水を吸い上げて伐採に不向きなため、
国産材供給も減少しています。ガソリンの高騰や間接資材の値上がりがあり、
現状の価格での採算性は今後難しくなりそうです。

しばらくは値上げも、値下げもできない硬直した市況が続きそうです。


という見通しです。
これは「売る側」の目線で報告されたものですからね。お間違いの無いように。

住宅を「建てる側」にとっては、材料の値上がり傾向は困ったことですが、
建築士としてアドバイスをするなら、市況に左右されるのではなく、
家族の事情などによる、建てる必要のある時　に行動を起こして欲しいな
と思います。

何より家づくりへの思いは、それを必要とする時に高まるもので、
その家族のパワーが、良い家づくりに結びつくのだと経験上　思います。

また　文中　木材の伐採が　この季節不向きなのは事実で、
新しい材が市場に来なくなるのも事実です。

ただ、家一棟を建てるのに、材料が無い、ということではないので
心配しないで下さい。

ちゃんと市場や製材所には木材がありますから（笑）。

それと、業界には業界の事情があり、為替の変動や、燃料費の高騰による
建築材料の値上げは、自然なことであり、そのことに文句は言わないであげて下さいね。

皆さんの働いている会社と同じで、経費が上昇すれば売値も上がる
というだけのことで、建築業界だけが乱暴に値上げしているわけでは無いので
その点　理解して上げて下さい。(*^_^*)


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