カテゴリ:住まいの設計
「入浴の事典」という書籍から、皮膚疾患のある人の入浴 という項目を読んでみます。 そもそも、皮膚に病気のない人でも、お風呂に入るとかゆみを感じることがあります。 入浴で血管が広がって血の巡りが良くなると、痒(かゆ)みに対する感覚が鋭くなるんんだそうです。 皮膚の、刺激を受けた時の感じ方は次のようなものだそうです。 軽い刺激 触点で触覚として感じる 強い刺激 痛点で痛覚として感じる 熱の刺激 温点で感じる かゆみというのは、熱さと痛みの感覚の混じったもの、だそうで、かゆいという感覚を消したい時、それより痛いとか、それより熱い、などの感覚を皮膚に与えるほうが、より我慢できるようです。 「入浴の事典」によると 「かゆみを入浴で消したいときは、全身浴あるいはかゆみの強い部位の部分浴をします。たとえば、手指がかゆければ、洗面器やバケツを利用して部分浴をします。 とくに高温浴(42~44℃)や、浴水に入れた食塩、温泉の硫化水素泉などの成分で刺激することで、かゆみを熱や痛みに変えることが出来ます。 ただし、かゆみの強い蕁麻疹(じんましん)や虫刺されなどで、局所が赤く腫れてかゆい時は、患部を冷やした方がいいので入浴は適しません。」 ということです。 ○乾燥肌の人のかゆみ 乾燥肌の人の肌は、水分や皮脂成分が少ないことが多いので、 1.毎日入浴しないなど頻繁な入浴は避ける。 2.体を洗う時も石鹸や固いスポンジなどでゴシゴシこすらないようにする。 などが注意点です。 ゴシゴシこすると痛さが痒さにまさって気持ちいいんでしょうけど、後が悪化するんでしょうね。 「大切なことは、浴後に肌表面の水分をふき取ったら、すぐに保湿剤、ボディローションなどで乾燥を抑えることです。」 ○アトピー性皮膚炎 アトピーの方は、お風呂に入って肌を清潔にすることと、お風呂の後の「保湿」が重要だそうです。 入浴剤もOKのようで、保湿成分の入ったものがお勧めだそうです。 「アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患によるかゆみは、高温浴により軽くなる場合があります。熱さによる痛みの感覚でかゆみを感じなくなることと、高温浴で脳内麻薬であるエンドルフィンの分泌が刺激されて痒さを鎮める効果が出るためと考えられます。しかし、熱い湯による血圧上昇など、心臓や循環器系へ強い負担がかかるので注意が必要です。」 お子さんなどは、あまり熱いお風呂に入れられないし、病名が付くような症状はお医者さんで処置してもらった上で、入浴の方法をお聞きになったほうが宜しいかと思いますね。 加藤一高建築設計事務所 http://kato-kazutaka.com/ (FB) https://www.facebook.com/kato.kazutaka.nagoya.japan 丹羽かずたか (FB) https://www.facebook.com/profile.php?id=100004948120484
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最終更新日
2015年02月23日 08時58分14秒
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