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2016年07月29日
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カテゴリ:住まいの設計





写真はあるお宅のバルコニーの腰壁(外壁)です。



2016gaiheki02.jpg


外壁のサイディング材が反っているのが分かるでしょうか。


築14年の住宅です。


アップにすると、目地のコーキング材が劣化しているのが見て取れます。



gaiheki2016 01




目地の劣化状況と外壁の反りは関係しています。

外壁の笠木当たりから何らかの原因で水が入ったのでしょう。

その上で、太陽の強烈な日射が当たったなら、外壁材は反りやすくなります。

バルコニーは一般に日当たりの良い南面に計画されるので、

他の北面や東面に比べて日が当たる時間は長くなるのです。



太陽からは熱だけでなく紫外線も降り注ぎます。

目地のコーキング材は常に紫外線にさらされて寿命を短くしています。



目地は、外壁材が反り、追従出来なくなったことや、

紫外線による劣化によって切れ、ボロボロになったのでしょう。



写真に写る青いモノは、ボンドブレーカーと言って

コーキング材が目地底に付くのを防ぐもので、

こうすることによってコーキング材は両側に引っ張られても

容易には切れないように工夫されています。

コーキング材が切れてしまったの目地底のボンドブレーカーが見えてしまっています。



目地が劣化して水が入ったとも考えられますが、

他の面の目地がまだまだ健全なところを見ると、

外壁の劣化が先で、そのことによって目地が切れたように思います。



太陽の熱と紫外線のことばかり説明しましたが

最初に書いたように

外壁材の反りは、恐らく外壁材の裏側に雨が入り込んだことが

理由だと思われます。

そして

入った雨水が出ていくルートが無いことも想像できます。



バルコニーと言えども雨が入り込めば

美観だけでなく 建物の寿命にも影響が有ります。

正しい施工を心掛けたいものです。







バルコニーの外壁









愛知県西春日井郡豊山町青山江川39番地

加藤一高建築設計事務所 丹羽かずたか

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最終更新日  2016年07月29日 19時03分36秒
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