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カテゴリ:【小説】十太夫先生お日向日記
「ステ、この野郎。お姉さんに怒られたじゃねえか」 「兄貴が性懲りないから悪いんじゃねえですかい」 「おっ、おめえ。俺に逆らうのかい?えっ?逆らうのかい」 このところ、ヒロイも入れてこの三人は本当の兄弟のように暮らしていた そこへ十太夫先生がやってきた 「姉上に聞いたぞ。お染ちゃんはいかん、お染ちゃんは」 「へい。その話はご勘弁を、先生」 どういうわけか三人でまとめて謝った 「ところでな。姉上や厚真さんにも聞いたが一個腑に落ちない点がある なぜ姉上だけがお蝶さんを見つけられたのだろうな」 「そりゃ、簡単ですよ」 ヒデ公が言った 「ほう。なぜ?」 十太夫先生、ひょうたんから酒を皆に注ぎだした 「へい。あっしもこいつらも、そして是やんも女の微妙な変化がさっぱりってなもんで 町へ出たってそんな女をみつけられるわけじゃありやせん お姉さんだからこそ普通の女と情念を持っている女を見分けられるんで だからあっしらはお姉さんがすぐ分かると言っても気付かなかったんで そうですね。きっと、先生の奥様だってすぐ分かりやしたよ で、先生はいけませんや」 「ほほう。つまりは女は女同士ということか」 「それと女の勘ってやつは、あっしらの届かないところにあるもんで」 「なるほどなあ」 ヒデ公、そこまで分かっているのに何故? 十太夫先生、そこは突っ込まなかった 「おい。是やんも呼んできてやれ。酒盛りでえ」 ヒデ公が言った(了) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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