|
全て
| 徒然奇2
| 【小説】加藤英雄無頼控え
| 【小説】但為君故(完)
| 風来坊の唄
| モリの大冒険~金曜の夜と土曜の朝~(完)
| Jeysomコーナー(旧ギャラリー)
| 【小説】風来坊旅の途中にて
| 【ドキュメント】ハムレット
| 【ドキュメント】細谷十太夫
| 【小説】加藤英雄無頼控え最終章(完)
| 実話控え
| 【小説】恋愛小説?
| 【小説】フィクションアクションハクション
| 【セミフィクション】無頼控え外伝
| 市民Ken
| 【小説】十太夫先生お日向日記
| 片岡さん
| 片岡義男北紀行(北海道2007)
| 嗚呼 先輩
| 片岡義男北紀行(北海道2009)
| 【小説】不動明王
| 【小説】鴉組
| ミステリーハンター
| ちゃーちん
| 武術
カテゴリ:嗚呼 先輩
不意打ちで登場
知る人ぞ知る伝説の「嗚呼先輩」 作者不詳ということで、始まり始まり ******************** 先輩・・・ 時に頼もしく、時に近寄りがたく、時に腹立たしく、 そしていつも俺が愛して止まない、どこか間抜けで憎めない先輩たちの思い出 面倒臭ぇかもしれないが、まぁ読んでみてくれよ わかる奴もいるだろう。その可笑しさ、強さ、愛嬌やなんとなく切ない感じとかな 先に自己紹介しとくか 色々経緯はあるが、俺は十代から「強さ」ってのを求めはじめて、 ある空手の流派に入門したわけだ それが大学入学と同時だ そして大学卒業の直前、昭和はその幕を閉じ、代わって平成の幕があがった つまり青春の最後で昭和の最終電車に乗りこんで、平成の始発で社会に出て行ったと、 まぁそんな世代の一人だよ 年齢はそんなもんで、言わなくてもわかるだろうが性別は男だ 学生時代は空手と、読書と、酒飲みと、バイト少々で明け暮れて、 まぁ何とか黒帯は貰えたな 今はとある出版社に勤めて、つましいカタギの暮らしを楽しんでいる この仕事でもとんでもないオッサンに出会ったりで、 その話もしたいところだが、この本は「嗚呼 先輩」だからな。またの機会にさせてくれ すまん、自己紹介が長くなったな つまりここでいう「先輩」たちっていうのは、 俺が入門した空手道場で出会った先輩たちなわけだ そして最初に紹介するのはK先輩だ (学生時代 青春無軌道編1) この人は今でも時々一緒に飲んだり、喰ったり、電話したりと親しく付き合ってる先輩で、 ついでにいえば大学の先輩でもある 歳は俺より一つ上 体はでかいぜ。身長は185cmぐれぇはあるな 社会人になっても体鍛えてるもんだから今じゃ100kgぐらい体重あるかもな、 ほぼ筋肉だけで この人は逸話だらけで何から話したらいいのか、俺も迷うぜ 順を追って学生時代の思い出からいくか K先輩は面白い人だよ。とにかく人を笑わせるのがうまくてな たこ八郎の真似とかは絶品で、あれはたこ八郎を知らない奴でも笑い狂ったろうよ この頃の先輩は無茶苦茶バイトやってたな 新聞配達とその集金がメインでな 入った金は片っ端から、いい服買ったり、飲んだり喰ったりして使っちまう それでいい服買ったローンにまわす金が無くなると、 その服を二束三文でダチに売っちまうんだよ せっかく買ったモノをそれの支払いの為に売り払っちまうんだから 俺も先輩に小言みてぇなこといったけど、あれは一生直らねぇみてぇだな 似たような話はあとでしてやるよ 新聞配達といやぁ、傑作なのはあの話だな ちょっと汚ぇが野糞の話さ 先輩は糞にまつわる話が多くてよ とにかく朝の新聞配達をやってた先輩は便意を催したわけだ あたりを見回せばお誂え向きの草っ原があるじゃねぇか しめしめと腰をおろしてことに及んだ先輩だったが、 その最中、「ゴトーン、ゴトーン」と音がするから顔をあげれば近くには駅があって、 早めの通勤客を乗せた列車は速度を落としてホームに止まろうとしていたわけだ 先輩は焦ったが途中で止めるわけにもいかねぇ 焦りながら必死に考えて、 だした結論は「気合」だ 通勤のサラリーマン連中に気合の「ガン」をくれてやったわけさ 腰はおろしたまんまだぜ その列車が発車するまでの一分かそこらの一対多数の修羅場を「ガン」で乗り切ったって話だ この手の話は山ほどあるがもうやめとくか。汚い話が嫌いな奴もいるだろうからな 人気blogランキングへ くる天 ブログランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[嗚呼 先輩] カテゴリの最新記事
|
|