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カテゴリ:嗚呼 先輩
アックスからの手紙
NさんとアックスがK先輩と同じ旅館に泊まった時の会話 ここに出てくるK先輩はKはKでも先のK先輩とは違い 本当に昭和な人だった 力道山からスカウトされるもそれを断った剛の者 そして「血と骨」の金俊平もかくやという生き様・・・ **旅館の一室にて** しばらく話をした後に・・・ N「いやあ、劇画みたいですな」 K「いやNさん、俺やっぱり背筋が人より強いと思うんだわ」 ア「しかし、何か、他に喧嘩沙汰はありませんかね」 K「これも高校の時だけどよ。後楽園ホールの通路で肩がぶつかってさ いきなり顎に一発喰らって、ぶっ倒れちゃってさ そんで起き上がって、この野郎って追いかけたんだよ」 ア「何すか、それ。どんな野郎ですか」 K「それでさ、ふん捕まえて馬乗りになってもう滅茶苦茶 こんなクチャクチャなっちゃってさ(熊が獲物を弄ぶような感じ。クチャクチャの笑顔) ふざけんじゃねえぞ、この野郎なんてさ」 ア「それで、何者なんすか、その野郎は」 K「それで警察来てさ。俺、高校生だろ、そのまましょっぴかれて、事情聴取だよ」 ア「だから、何者なんすか、その野郎は」 K「だから、ボクサーだ、ボクサー」 ア「やっぱり。どれくらいの奴ですかね」 K「確かバンタム級じゃねえか。負け試合で、腹いせだったみてえだけどよ」 ア「はあー、プロボクサーもあきませんか。何回戦くらいの奴ですかね」 K「知らないよ。まったくふざけやがって、この野郎ーなんてさ(またクチャクチャの 笑顔)」 ア「ランカーですかね」 K「ああ、そうそう、ランカーじゃねえか。とにかくいきなりゴツンなんてよ、 こんな狭い通路でさ。それで、この野郎って、もう頭来ちゃって そんな野郎に負ける俺じゃねえからよ捕まえたらこっちのもんだよ」 ア「はあ、高校生が現役ランカーを半殺しですか」 K「それで、警察行ってさ。俺、高校生だろ。相手プロだからさ プロは凶器だからね。俺も柔道四段だけどさ」 ア「何で高校生が柔道四段取れるんすか」 K「俺は講道館だよ、だから、例外なんだよ 警視庁の奴ら教えてたんだから、この野郎ちょっと来いなんて 木刀で頭ぶん殴ったりしてさ」 ア「それで、警察では、どうなったんすか」 K「だからさ、いつも俺に木刀でぶん殴られってからさ みんなKだってんでさ、無罪放免だよ」 ア「はあ、何か、そのバンタム級の野郎はとんでもない災難ですよね よりによって、K先輩にね。とんでもないドジを踏みましたね」 N「まったく、劇画が漫画だよね。こんな話」 K「まったくふざけやがってさ。この野郎なんてさ そんな野郎に負ける俺じゃねえからよ」 ア「まあ、自業自得ということですかね」 (了) 人気blogランキングへ くる天 ブログランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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