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カテゴリ:【セミフィクション】無頼控え外伝
時間を少々遡るが
「何で一回引き上げるんだよ」 菅原が叫んだ 「人数が多いじゃないですか。ここは危険ですから一般の方は下がってください 応援を呼びます」 二人の警官のうち年嵩の方が言った 「馬鹿言え。どこが危険なんだよ。人数は同じだろ 俺達がついているから大丈夫だ」 どうも菅原と警官は話がかみ合わない 菅原は警官が自分を保護してくれるという発想がないのだ 菅原にとっては警官も一緒に喧嘩をする仲間にしか思っていない 「ああ、どうもどうも」 スーツ姿のサラリーマン風の男が ガタイが物凄くよいSPのような二人を連れて警官に声をかけてきた 「私は田中先生のところのものですが」 サラリーマン風が言った 「田中先生?経済学部のか」 朝雄が言った 「違うだろ。社会学だよ」 栄一だ 年嵩の警官はすぐ分かったようだ 「田中先生のご関係の方ですか」 「はい」 「このまま黙って戻って欲しいのです あそこで寝ている方は田中先生にご関係のある方でしてね 当方で引き取っていきますから」 「ご関係の方ですか。分かりました」 その二人のやり取りを見ていた菅原 「ちょっと待てよ。ありゃ地引組のモンじゃないか。関係者もくそもあるかい」 危ないんだよ、あいつらが」 「一般の方は黙って」 若い方の警官が言った 「一般の方ってうるさいんだよ。一般の方が知っている話だぜ 警官が知らないのか。田中って誰だ。親分か誰かか」 「政治家の田中源蔵さんだ」 若い警官がそう言うと、菅原以外の皆があっと声を出した 「あまり名前は出さないでもらいたい」 と、サラリーマン風が言った 「はん。政治家と聞いて俺達が引き下がると思ったか あそこで英雄が俺達が来るのを待っているんだ。どうしても行くぜ」 「おい」 サラリーマン風がそう言うと、SPもどきが動いた 掴みかかった朝雄がSPもどきの男に殴られたかと思うと 菅原のハイキックがその男に当たった 「き、貴様。暴行容疑で・・・」 年嵩の警官が言った 「アホか。容疑じゃなくて現行犯だろう ついでにあそこで一般人に絡んでいる奴らも現行犯だろう はっ。今のお前らに俺達をどうこうする権力なんかねえんだよ」 菅原の啖呵だ。無法この上なくしかも頼もしい 栄一も朝雄も男どもにむしゃぶりついた そうして動けなくなったSPもどきの男どもに菅原のキックが炸裂した 「き、君」 警官が菅原を止めにきたが、振り向きざまの菅原の形相に彼らは怯み、 そうして応援を呼んだ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/05/25 10:09:26 AM
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