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カテゴリ:【小説】不動明王
「こうら」
白のチノパンに白のジャケットに黒のダボシャツに夜だというのにサングラスの男 「な~にをやっているのかな」 ボカグシャポキ あっという間にその男の前に居た少年二人は倒された 「そいつらの身元調べて連絡よこせ。おりゃ、めぐみの奥で飲んでいるからよ」 「へい」 これまた古典的なダボシャツ腹巻男と特攻服姿の青年が答えた クラブめぐみの別室。ここはボックスでもなく本当に別室だ。入るときも裏から入る そもそも菅谷が表から入ることはできない 「ちょっとスガーミン、血が出てるわよ」 スガーミン・・・男の名前は菅谷民夫と言った ボックスではなく部屋に入ってきた女はこの店のオーナーママ、そのままめぐみと言った 柳めぐみ。韓国籍である。で、菅谷は韓国風にスガーミンと彼女に呼ばれていた 菅谷はめぐみが好きなので、そのちょっと可愛いあだ名も我慢している 「手からかよ。気付かなかった」 「もう、ジャケットについたらお終いよ。しっかりおしぼりで手を押さえていて。ゆっくり脱がすから あ~あポケットに手を入れていたのね。ズボンも血だらけじゃないの」 歯に当たったのかな?? 「これじゃ、俺がやられたみたいだな」 「喧嘩してきたのね」 「違う。説教だ」 説教なのだ。このところガキだけでヤクをバイしたりウリをしたりしている 菅谷には、やっているガキかどうかなどは判断がつかない 街でふらふらしているガキを殴る。殴り続ければ出てこないだろう 大体がガキが夜中に歩いているのが悪いのだ 商店街や飲み屋街の連中も菅谷の喧嘩には文句は言わない 菅谷が歩いているだけで街は穏やかに飲んだり遊んだりできる場所になっているのだ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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