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カテゴリ:【小説】不動明王
「ちわっす」
「はよっす」 「はよっす」 「うっす」 部屋住みの野郎たちに迎えられてスガーミンは親分のところに向かっていった 繁華街の外れにある神社のさらに裏に大きな古い屋敷があった スガーミンもこの屋敷に住んでいるのだが、今日は朝帰りだ。博打を打っていた 夜遅く帰るわけにもいかないので、朝帰りをするか近所の事務所に普通は泊まる 昨晩はちょうど一か月分の生活費を稼いだ 「親父、おはよう」 「おう、民夫、飯食ったか」 185cm120キロの巨漢がこの不動組の親分、不動明だ 不動明王 どこの広域組織にも属さず、5分盃でこの小さな町を押さえている 時勢には勝てず、桜川警備という会社を建てて表の看板を持っているが 根っこは明治からの任侠だ 菅谷はここの若頭で桜山警備の専務という肩書きも持っている 「親父、小遣い」 菅谷は懐から封筒を出して若いものに渡した 「温泉にでも行ってきなよ」 この親分と若頭。他ではちょっと考えられないくらい気安い関係だ 「飯は喰ったのか」 雷様のような(多分)・・・声だ 「これから喰うよ」 「うむ。母さんにも挨拶しておけよ」 「へいへい」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/12/29 11:55:39 AM
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