|
全て
| 徒然奇2
| 【小説】加藤英雄無頼控え
| 【小説】但為君故(完)
| 風来坊の唄
| モリの大冒険~金曜の夜と土曜の朝~(完)
| Jeysomコーナー(旧ギャラリー)
| 【小説】風来坊旅の途中にて
| 【ドキュメント】ハムレット
| 【ドキュメント】細谷十太夫
| 【小説】加藤英雄無頼控え最終章(完)
| 実話控え
| 【小説】恋愛小説?
| 【小説】フィクションアクションハクション
| 【セミフィクション】無頼控え外伝
| 市民Ken
| 【小説】十太夫先生お日向日記
| 片岡さん
| 片岡義男北紀行(北海道2007)
| 嗚呼 先輩
| 片岡義男北紀行(北海道2009)
| 【小説】不動明王
| 【小説】鴉組
| ミステリーハンター
| ちゃーちん
| 武術
カテゴリ:【小説】不動明王
女たちは自分たちが組織化されているのも知らないので、
ただで体を売っていたようなものだった 金は男の会費だけで、それは新しい女を手に入れるための資金にもなっていたが、 そんなに儲けているふうでもなかった 全く、片方は刺激を、片方は女を、誰も飯や金のためにやっているわけではなかった 奴らにとっては遊び道具なのだ薬も女も。女だけが恋愛をしているつもりなのだ “ただ喰う為にあらず”ってか、馬鹿らしい 人はパンのみに生きるにあらずって言葉が空々しい、だけど誰の言葉だったかな スガーミンはウーロン茶を飲んだ 「女の子はぜんぜん気付いていないのね」 「そい言うことだ。しかも同じ病院に行くものだから集中するときは集中して似たようなのが多いものだから 流行だと女は思っていたらしい・・・ってのがそのガキどもの言ったことだ」 肉を喰い終わった合図のようにスガーミンはタバコに火をつけた 「その男たちどうしたの?」 めぐみはスガーミンの手を握って言った 「聞くなよ」 菅谷はニヤリとした 「その女たちもバッカじゃない」 「そうとばかりも言えんべ。さっきお前だって経験あるって言ってたじゃないか」 「そりゃ、寂しい時に誰でも良いって時あったけど 何度も何度もっておかしいじゃない」 「多い奴でもう4回だってよ。確かに何度もってのはおかしいよな」 「どうするのよ、スガーミン。当然ボコボコにするんでしょう」 「生田に全部話した」 「警察の、後輩の生田さん?」 生田は菅谷の中学の後輩になる。子供の頃はいつも遊んであげたりいじめられているのを助けたりした そうしているうちに 「兄ちゃんみたいに強い男になるんだ」 と、警察に入ってしまった迷惑だが気のいい後輩だ 今では表立っては遊べないが、たまにこの別室で飲む 「ああ。ただあいつらが証拠を固めるまで時間がかかるだろうがな」 「そうよねえ。でもどうしたら良いのかしら」 めぐみは菅谷のウーロン茶を注ぎ足した。今日のスガーミンは酔ってはいけない 「口説き方のノウハウねえ。はい」 菅谷はそれを一気に飲み干して 「俺も教えてもらおうかな」 菅谷がニヤリとして言った 「そんなのに引っかかる女が好みなのかしら」 めぐみが笑った お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/12/29 11:49:37 AM
コメント(0) | コメントを書く
[【小説】不動明王] カテゴリの最新記事
|
|