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カテゴリ:【小説】不動明王
「おっちゃ~ん、おる?」
栞がやってきた。あねさんに可愛がられているおかげで、結構平気に菅谷の部屋まで来る 栞は何とこの屋敷のすぐ近所のおばあさんのところを頼ってきたのだった このばあさん、菅谷も知っていて 若い頃には 「腹空かしてるから短気になるんだべえ」 とオヤツなど貰ったものだった 最初に送っていった時に 「ありゃ民夫。すまんねえ栞を送ってもらって」 「ばあちゃんとこの子だったのかよ。元気あるなあ」 「たまに遊んでやってや」 などと会話したものだから 「まだ寝てるか、スガーミン」 ぼーんと布団に飛び乗ってくる 「ああ~」 何でそのあだ名を・・・ 「栞か。学校はどうした」 菅谷は布団を被ったままだ 「日曜や。毎日日曜のおっちゃんには関係ないんやろ」 俺だって一応仕事してるんだぜ、と思いながら 「何でそのあだ名を」 と菅谷聞いた 「おばちゃんが言えいうたんや」 あねさんは二親を急になくしてこの街に来た栞に同情するとともに おばちゃんおばちゃんと慕われるのを喜んでいた 菅谷は布団から体を起こしてタバコに火をつけた 「学校はどうだ」 灰皿を持ってきた栞は 「少し変わった。何かこの間の真紀ちゃんも入れて何人か個別に面談してたみたいや あれはおまわりさんやな」 真紀とは西産婦人科前で栞と揉めていた子だ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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