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カテゴリ:【小説】不動明王
「あんた。自分がしていたことが分かるか」
菅谷は藤田に言った 「分からん」 「俺たちは不動組のもんだ。はっきり言う。不動組だ」 「暴力団か」 「最近はそういわれているがな。広域指定は受けていないよ。俺はシマ荒らしを懲らしめにきたんだ」 「くうう。何のことか知らん」 鉄の裸締めの間から藤田が呻いた 「おめえ、自分の娘が女のプールに居たの知っているか」 「えっ」 「おめえの趣味が20歳以上だから会ってねえだけで、娘もおめえの入っている組織に居たんだよ」 「本当か」 藤田は貧相がますます貧相になった うっうっ、菅谷はまた吐き気をもよおした 「大丈夫?」 栞の出番これだけ? 「大丈夫だ。娘はな、おめえのやっていることに気付いていたんだよ で、自分も一緒に堕ちることにしたんだ、地獄によ。女房どうした」 裸締めの間から藤田が呻いた 「で、出て行った」 「あっ、おめえ、娘を一回レイプしているな」 「知らん」 「馬鹿野郎。俺に嘘が通じるか。だから女房は出て行ったんだな 娘は良い子で居たいからなされるがままだったって言っているぜ」 ? ? ? 「誰が言ってるんや」 栞が突っ込んだ 「誰でもいい。初めて自分で堕ろしにいったのが俺の街にある西だ。可哀想に、独りで行ったんだぜ そこで組織化されたんだよ」 「くうう。な、な、どうすれば良い」 菅谷は藤田の顔をじっと見た これは反省している顔か?自分の子供を想っている顔か? うっうっ、菅谷はまた吐き気をもよおした 「あんたにゃ、金を借りてもらうよ」 涙目になりながら菅谷は言った この家を抵当にすれば良い金になるだろ、真紀を高校に行かせるくらいにはな そうしてこの父親には潰れてもらう お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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