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カテゴリ:ミステリーハンター
太陽の国「鹿角」1
太陽の国「鹿角」2 太陽の国「鹿角」3 不動の滝まで17km-- 案外近かった。だがもう夕暮れだ。18時を過ぎている。 「折角だからなあ」 大体43年も経って父親の実家が安代町だと分かるなんてどういう家だ、本当に。 かなり暗い。 二番目の鳥居ではこんな感じになった。 ヒューイ、ヒューイ 鳥の鳴き声に合わせるように変な音がしていた。 「真似できるぜ」 俺はその変な音の真似を口笛でした。 そうしたらその変な音は止まった。 「写真は無理か」 だけど良いものだね、水の音。クルマから降りた瞬間の滝の音、最高だった。 この水の音は詩人に書いて貰いたい。 風は神様の言葉というが、しめのれんの右から二番目が必ずそよそよしてくれる。 「こちらから入りなさい」 と言われているようだ。逆に 「真ん中歩くなよ、神様の通り道だから。大体お前でかいんだよ」 と言われているのかもしれない。 神々に手を合わせる。何とも落ち着く。 「俺一人なんだもんな。落ち着くはずだ」 こんなに暗くて・・・って、写真は撮れないのに、何で俺の目には何でもかんでも見えるんだ。 しかもはっきりと。 俺は考えてみた。じっと周りを眺めてみた。 気持ちが良い・・・普通は気持ち悪いだろうな。 そう、 木が光っているのだ。 水が光っているのだ。 木は一生懸命最後まで光合成をしようと光を吸収し、 滝の飛沫が幕を作って少ない太陽光を反射しているのだ。 「ま、まあ足元がやけに明るいのは別にして・・・」 自然は完全に暗くなるまで一生懸命太陽を捉えているんだな。 そして暗くなったら寝静まる、と。 縄文人は実はその集落の中で、 木の下で夜間の何らかの共同作業をしていたのではないだろうか。 夜間と言っても今の時期は19時半までかな。 木は日陰を作るのは一般的だ。木陰と言う。 だけど日の光を吸収し、灯りを作るのも本当だ。 雨の日に木が作ったトンネルみたいな道が十和田湖にあるが、 本当にお天気の昼間のようだったのを思い出した。 当時俺はそこを黄金街道と読んだ。 今日走った282号線は、太陽街道(そのまま)だった。(了) 人気ブログランキングへ くる天 人気ブログランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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