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テーマ:介護・看護・喪失(5287)
カテゴリ:水頭症(シャント再手術)
まずはCT画像による比較から。前回8月17日の面談時と比べると、1週間後に目に見えた脳室の縮小がみられたが、次の1週間では殆ど変わらず、「脳室がある程度広いままで、症状はほぼ固定されたものと見られる」とのご診断。トマ女さんの様子から覚悟はしていたけれど、なかなか厳しいお言葉だ
このように脳の弾力性が落ちて萎縮したような状態に対して、治療方法として何かないのか?例えば電気刺激でも…と、トマ吉さんも積極的に質問。残念ながら「物理的に脳の萎縮状態を解決するようにはならないだろう」というのが主治医さまのお答え。 あとは注意事項や頭痛に関する懸念など、次の受診がいつになるか分からないので、しつこく質問。トマ女さんの場合は、髄液が流れにくいので、日中起きていても流れすぎて頭痛がするということはないだろう。むしろ流れやすくするためにおきていたほうがいい。その他、深刻な状態になるような頭痛の原因は見えていない。 VPシャントはそんなに詰まるものではないが、頭をぶつけて硬膜下血腫などになると、髄液が流れるので、血腫が大きくなりやすい危険はあるという。またシャントがそれによって詰まると言うこともなくはないらしい。便秘も腹圧が上がると言う意味でよくはないという。 ちょっとうるさい患者家族と思われてしまったかも。 私としては「これ以上の大きな改善はのぞめない」という言葉を、ずっしりと重く受けとめながらも、「まだまだ諦めないぞ。ゆっくりでも回復していけばいいんだ」と、トマ女さんのくも膜下出血発症時の頃の「諦めない」という思いをかみしめていた。 意外だったのはトマ吉さんの反応。さばさばと受け入れて、イライラしたりガックリした様子は見られなかった。「想定範囲」だったということか、次にできることが見えているから、脳外科医の診断はそれはそれとして受け止めておこうということか? 分業になっているとはいえ、脳外科医の先生にも、患者の最終的な予後についてもできるだけ知っていてもらいたい。人間としての患者を見てこそ医療のはず。ただでさえ人の生死という重く過酷な職務を担っているとはいえ、だからこそ、助けた命を大切にしてもらえる環境についても、積極的に考えてもらいたいと思ってしまう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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