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テーマ:介護・看護・喪失(5287)
カテゴリ:水頭症(シャント再手術)
新聞の記事としては小さな扱いだったけれど、とても気になるニュースだ。
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20070909ddm041040013000c.html 要点としては: 脳出血後の水頭症をもつ入所者が嘔吐を繰り返し、翌日病院へ連れて行かれた。 大腸に15cmのスプーンがみつかり、更に翌日に摘出。スプーンは既に酸化しており、ある程度の期間体内にあったものと思われる。大腸には多数の穴。 その後回復せず、1週間後に死亡。司法解剖が行われたが、死因は特定できなかったとの報道。(日経には「水頭症の疑い」とある) その方は02年に発症後、特養では食事は自立、入浴等には介助が必要だったといい、スプーンについては職員全員が「知らない」とのこと。 症状は安定していたと思われますが、この方にどの程度の機能・認知力があったかは、これらの報道からではなんともいえません。それでも15cmのスプーンを呑み込むことは、普通簡単にはできないと想像され、その経緯をしりたいというご家族の気持ちはもっともだと思われます。 さらに司法解剖の結果も「不明」または「水頭症」ということのようで、トマ女さんの水頭症が心配な家族としては、大腸の複数の穴よりも死に至らしめる水頭症とは、そんな病気だったのか?という疑問。 確かに水頭症の治療が手遅れになると死に至ることもあるという記述は多くあるけれど、この方の場合は治療はされていたと考えるのが普通ではないだろうか?それが急に悪化することが死因として最も疑われたということだろうか? 61歳という年齢からすると、発症時はまだ56歳。ご家族もまだ現役で忙しい時期だったりする年代だ。 同じ病気を持つ患者家族として、いろんな意味で本当のところが気になる一件です。 朝日の記事も11日朝刊多摩版にあったので補足です。他の報道と異なる点もあります。 この方は発熱のため病院で検査を受けた(嘔吐には触れず) 司法解剖の結果、死因は脳の持病と分かった(大腸の穴には触れず) 脳出血の後遺症などで自ら立ち上がることはできず、言葉は話せなかった。食事も自分で口の中に運ぶことが難しく、介助をうけていた。入所は02年頃。 誰かが無理やり飲み込ませた可能性について、施設の嘱託医は「のどの入り口に傷がつくはず。解剖結果でも傷は無かったと聞いている。」(スプーンの酸化には触れず) 9日に施設長、理事長などが謝罪会見を行っていたのですね。それにしては、亡くなられた方の機能や介助レベルが随分違う。食事介助を受けていた人が自分で飲み込むとは、なお更考えにくい... その後、施設ではスプーンの管理を強化し、18cmのもの1種類に統一。原則として一人1本ずつ渡して食後に回収するようにしたということです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.09.11 09:28:06
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