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カテゴリ:介護医療関係
経口摂取が復活して、クリスマス、お正月と皆で笑顔で迎えられて喜んだ後、トマ女さんは2月の声を聴くと、またぱったりと食べれなくなってしまった。
一度復活した経験もあるので、今回もいずれ何とか戻せるだろうと、あれこれ試しながら過ごしていたが、何となく体調的にすぐれない感じがわずかずつだが感じられた。 そんな折、今の主治医から薬追加の提案。神経内科の専門医でもあり、良い結果を期待しての選択だったのだが、これかちょっと裏目に出てしまった。 一概には言えないから、薬や医師を責めるつもりはないが、トマ女さんの今の状況には合わなかったということ。緊張時の硬直はより強くなり、不穏な目つき、今までなかったげっぷなど、副作用が出て1週間で中止。(ちなみにこれはメネシットという薬) 徐々に副作用症状は改善されたが、トマ女さんの誇る笑顔が殆ど見られなくなってしまった。 そうこうするうちに迎えた3月のある日、昼寝中のトマ女さんが咳をした。これまで何かあったことはないのだが、昼夜問わず、聞こえた限りでは必ず、咳をした後は様子を見に行っていた。すると、シーツに少しだが嘔吐の跡が! 慌てて起きてもらい、ベッドに座って30分くらいかけてうがい。その途中、もう少し多い量を戻したため、念を入れて咳をしてもらったり、注意はしたのだが…。 トマ女さんが横になることを怖がったので、車椅子に移動して休んでもらいつつ、訪問看護師さんの到着を待つ。熱なし、血圧も普通。強いていえば、少々便秘気味だったので、看護師さんにこれを解決してもらってからベッドへ。今度は安心して横になったため、そのまま2時間休んでもらった。 ところが夕食のために起きてもらい、トイレに行くと、がたがた震えが始まった。最初は痙攣性のものかと思ったが、そうではない。 とにかく車椅子まで行って様子を見るが、治まらないため再び看護師さんに電話すると、「悪寒」だろうとのことで熱を測ると37度6分。震えが止まらないから、まだ熱は上がるはずという。誤嚥性肺炎の可能性が高いから、できるだけ早く医者にと言われた。 寒い夜だったが、近所の病院の夜間診療へ。レントゲンで明らかな肺炎症状で、すぐ入院ということに。当初ベッドがないと言われたが、1晩だけ外科病棟にお世話になり、翌日内科へ移動ということで入れてもらえた。病院では酸素吸入もできるし、結構激しい発症の仕方だったので、とても一晩きちんと看れるか、私には自信がなかったので助かった。 目先の最善策で精いっぱいになってしまうが、気を付けなければと常々思っていた誤嚥性肺炎に、こんな形でなってしまうとは…。 不意打ちを食らったようで、茫然としてしまった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.04.01 12:53:49
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