ピースケ
どこから見ても雑種犬で、不細工な体つきをしている。頭はでかいのに、躰はほっそり、小さくさえある。顔はどう見ても老け顔なのに、躰は子犬のようである。彼は5月3日の夜、我が家に来た。その日から居候となり、今では内犬になり廊下に置いてあるゲージで眠りについている。分離不安があるのか、人の姿が見えなくなるとすぐに鳴き出してしまう。よって彼の名前は不名誉な理由により、『ピースケ』となった。ただ指示には素直に従い、どうやら以前飼われていたようである。不細工ではあるが、愛嬌はたっぷりである。鳴き声が原因で捨てられたのだろうか。理由はともかく、つくづく人は勝手なものだと思う。動物は(もの=物)ではないのに、都合が悪ければ、「用済み」である。今、我が家ではあえてピースケに厳しくあたっている。今までは野良犬であったのだろうが、もう違う。これから新しい一員として、あるいは里親の元に行く時のために、飼い犬になる必要がある。もしこの先も我が家にいるのであれば、レイラの良き友達として末永く居てもらいたいと思う。そのためにピースケ、きついとは思うが頑張ってくれ。父ちゃんは期待しているよ。