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液晶生活 デジカメ,Mac,時々ライカ

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2015.07.18
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カテゴリ:デジカメ


 デジカメWatchに、レビュー・使いこなしコーワPROMINARの世界 高画質マイクロフォーサーズレンズの秘密を探るシリーズの、高い表現力の大口径広角レンズ「 PROMINAR 12mm F1.8 」が掲載されていました。

 マイクロフォーサーズ規格に対応したマニュアルフォーカスレンズですね。35mm判で24mm相当の広角レンズです。オリンパスからは同じ焦点距離の「M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0」が販売されています。こちらは開放F値がF2.0なので、わずかですが「PROMINAR 12mm F1.8」の方が明るいですね。



 「PROMINAR 12mm F1.8」は専用フードをつけると迫力があります。と言うかレンズに対してフードがでかすぎですね(笑)。両社のレンズの外観を較べると以下のようになります。

「PROMINAR 12mm F1.8」  最大径x長さ Ø76.5x90.5 mm 質量 475 g フィルターサイズ Ø72 mm

「M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0」 最大径×長さ Ø56×43mm 質量 130g フィルターサイズ Ø46mm

 較べてみますと「PROMINAR 12mm F1.8」はマイクロフォーサーズ規格のレンズらしくなく、質量は475 gもあります。「M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0」はたったの130gです。「OM-D E-M1」が約497gとほぼ同じ質量なのでかなりの重さです。フィルターサイズもØ72 mmとかなり大きいですね。

 質量が重いのはデジタル補正を行わず(行えず)光学的性能を追求したためでしょうか。ディストーションは限りなく0に近い0.59%で、周辺部の画質低下も少ないそうです。

 掲載されている作例を見ますと、画像の周辺部に倍率色収差で色にじみが見られます。特に芝桜の作例は画面の上の木々と空の境が青くなっています。「M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0」はデジタル補正を行っているのか、倍率色収差は比較的目立ちにくいですね。

 最近のデジカメはデジタル補正で倍率色収差やディストーションを補正していますが、「PROMINAR 12mm F1.8」はレンズに対応したデジタル補正を行っていないので(行えない)収差が目立つようです。

 しかし、逆光でもゴーストやフレアの発生はあまり目立っていないです。最短撮影距離はどちらも0.2mなので、被写体に近づいて絞り開放で撮影すると、広角レンズですが適度に背景がぼけています。

 作例は直線を撮影してもディストーションや周辺光量落ちが目立たず描写力は良好だと思います。「PROMINAR 12mm F1.8」スナップ撮影には良好と紹介されいますが、レンズフードを付けるとかなり大きくなって目立つのでスナップ撮影にはあまり適していないような気がします。

 「PROMINAR 12mm F1.8」にはスペックが良く似た「M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0」が発売されていましたので、ちょっとスペックで差を付けるのが難しかったかもしれません。価格も「PROMINAR 12mm F1.8」の方が高いので、販売は苦しいかもしれませんね。
    
     





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最終更新日  2015.07.18 05:08:54



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