いわゆる風邪について調べてみた
まずは、いわゆる風邪(かぜ)の原因(インフルエンザ以外)ライノウィルス:風邪(かぜ)の原因の約30〜40%を占めるのがこのウィルス。秋や春に多く、いわゆる鼻風邪を引き起こす。コロナウィルス:ライノウィルスの次に多く、主に冬に流行し、主に鼻や喉の症状を起こす。RSウィルス:年間を通じて流行するが冬に多い。乳幼児に感染すると気管支炎や肺炎を起こす場合がある。パラインフルエンザウィルス:鼻や喉の風邪を起こすウィルスで、子供に感染すると大人より重症化しやすい。秋に流行する型と夏に流行する型がある。アデノウィルス:冬から夏にかけて多い。プール熱の原因もこのウィルス。咽頭炎や気管支炎、結膜炎などを起こす。エンテロウィルス:夏に流行するウィルス。風邪の症状のほか、下痢を起こす。今回流行しているのは新型コロナウィルスで、その特徴は、高齢者が感染すると重症化しやすく、肺炎で死に至るケースが多いこと。ここで現在のイタリアと日本を比べてみよう。(中国の発表は参考にならないので)✳️人口1万人あたりの感染者数(2020.3.23)イタリア 9.8人:日本 0.08人✳️感染者数(2020.3.23)イタリア 59,138人:日本 1,089人✳️死者数(2020.3.23)イタリア 4,825人:日本 41人(クルーズ船内を除く)イタリアで感染が拡大しているのは主に北部で、南部はそれほどでもない。知り合いにイタリア北部のジェノアに息子さんが住んでいる人がいるので、その人から聞いた話を紹介しよう。現在、ジェノアでは外出禁止令が発令されている。一家族のうち外出できるのは一人だけで、外出許可証を持っていない人が外出すると300ユーロの罰金が科せられる。(追記:その後、罰金はさらに上がって3000ユーロになったそうだ)ほとんどの商店は閉じられていて、食料品が買えるマーケットは限られている。町の至るところに兵士が配置されており、外出許可証のチェックが厳しく行われている。(食料品店とドラッグストアでの買い出し以外、不要不急の外出は原則禁止)老人がたくさん死んでいる一方で、9ヶ月後にはベビーブームが来るだろうと言われている。(何やっとんじゃ?)イタリアの感染拡大が日本よりひどい理由は、まず生活習慣の違いだと思う。日本人は滅多にキスやハグをしないから。その次の大きな違いは、手洗い・うがいの習慣と、その徹底ぶり。✳️全国のインフルエンザ報告数(2020年3月9-3月15日)昨年 14,488:今年 6,379日本人は普段の倍ぐらい手洗いやうがいをしているのだろう。もちろん、学校の休校やイベント中止も功を奏していると思うが。✳️医療体制の違いイタリアは財政再建中で病院のベッド数、医師や看護師の数が減らされた。それが医療崩壊を招いた。一方、日本は今のところ医療崩壊を起こしていない。いずれは我々日本人も新型コロナウィルスに接触するだろうが、感染爆発(パンデミック)さえ起こさなければ、病院で適切な治療を受けらる。とにかく、感染爆発を起こさないことが重要!✳️免疫力の違い免疫力の強化に効果的な食材として、発酵食品、キノコ類、根菜、カボチャ、海藻類などが挙げられる。その他、日本人がよく食べるニンニク、タマネギ、長ネギなどに多く含まれる硫化アリルは、一部が体内でアリシンという成分に変化し、免疫力を高める効果がある。これらは、どこのマーケットでも手軽に買えるので、日本人は免疫力の強化を普段から自然にやっていると考えられる。一方、イタリアの貧しい人たちは、パスタにトマトソースと少量のチーズをかけただけ・・・のような食事をしている。ということで、日本とイタリアでは、特に高齢者、貧困層で免疫力にかなりの差があると思われる。✳️いずれは普通の風邪になる我々日本人の多くも、いずれは新型コロナウィルスに接触するだろう。中には無症状のまま抗体を獲得する人もいるはずだ。最悪、重症化したとしても、病院のベッドが空いていれば、死に至るケースはごくわずかになる。ということで、パンデミックさえ防げれば、いずれは多くの人が耐性を獲得して普通の風邪になるだろう。だから、イベント中止が解除されるまでに免疫力を強化しておく必要がある。イベント中止が解除されれば、いっきに人出が増えるから。