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独習!ウクレレ奮闘記

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May 5, 2011
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「永遠の0(ゼロ)」(百田 尚樹著)



ちょっと前、S君のデスクに分厚い文庫本が置かれていた。

「イラストレーターのIさんから貰ったんです」

ふ~ん、読んだら貸してんか。



で先日、私のところにやってきた。


で、読んだ。



0.jpg




特攻隊員としてなくなった祖父・宮部久蔵のことを調べる姉弟。

「生きる」ことにこだわっていた祖父が、なぜ最後には特攻に志願したのか。

かつての戦友たちの証言を聞き取りながら、祖父の実像に迫っていく。





という内容。

証言にかなりのページが割かれていて、

当時の戦況や心情の描写は驚くほど細やかだ。

特にそのころの“空戦”がどのようなものであったか、

私は始めて知った。




戦記ものの小説なのか?と思いながら読み進めていくと・・・




最後に驚愕のドンデン返しが!!!




戦友たちの証言の中に伏線がたくさんあったのに、

全然気づかなかった。







兵を駒としてしか扱わず、現場を知らずに無茶な作戦を立てる、エリート将校。

やみくもに国民をあおる新聞社。


そういった“権力”にたった一人で立ち向かう男の姿。

その強く優しい、祖父・宮部久蔵の“思い”。





権力に対する“怒り”、

名もなき市井の人に寄せる“慈愛”。


この小説の行間に刻まれている著者の思いが伝わってくる。




その“怒りと“慈愛”のまなざしを著者は、

今の日本にも向けているに違いない。

おそらくそれがこの本の隠されたテーマだ。












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Last updated  September 9, 2011 08:24:34 PM
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