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2011.11.16
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カテゴリ:子育て

妹ちゃんの娘ちゃんも、今年の4月から小学校1年生になっています。

震災やらなんやらで、ぴかぴかの1年生の出来立てほやほやを、お知らせできないでいました(^_^.)

1年生になると、行動範囲も友人関係も広がって、いろいろな問題が起こるようになってきたみたいです。



今いちばんの問題は、帰りが遅いこと・・・。

1年生は集団下校を近所の子供たちと一緒にしているのですが、その中の男子たちが、道草をしていて、なかなか帰り道が進まない様子なのです・・・(^_^.)

その中心にいて、少々問題児になりつつある、つよし君(仮名)・・・。

彼は、道にある小石を食べたり、草を食べたりして、帰りの歩きが進まないのだそうです。

彼が小石や草を食べるのを、他の子供たち(特に女の子たちは・・・)あきれて、いらいらしているみたい・・・。

つよし君は、そんな女の子たちに、『塀の上を歩け!!』などの無理難題を押し付けてきたり、走って追いかけてくるので、女の子たちは、逃げて転んで、車にひかれそうになったこともあるそうです。

娘ちゃんも、ほかの女の子たちも、転んで、擦りむいた傷をつくったり、たんこぶができて、危ない状態になっているみたい・・・。


私も妹ちゃんも、男兄弟はいませんので、男の子のやんちゃぶりが、よく判りません。

『男の子って、石を食べるのか???』と、まじめに不思議に思っていました。

妹ちゃんも、つよし君の施設の職員さんに、『石を食べていたみたいですが、大丈夫なんですか?』と聞いたり、『他の子も危ないんですけど・・・』とやんわりと意見をした様子でしたが・・・。

つよし君の施設の職員さんは、『大丈夫ですよ、男の子だから・・・。しょうがないです。・・・まぁ、自分の子供だったら、叱りますけどね・・・・。』と言って、おしまいだったそうです。


つよし君には、両親がいますが、事情があって一緒に住んではいません。彼は施設に預けられて生活をしています。

つよし君の母親も父親も、つよし君が生まれてから1度も面会に来たことが無いそうです。

話しによると、つよし君は、つよし君のお母さんにとって『ほしくなかったのに、できちゃった子供』だったそうです。

なんで、この私が、つよし君の個人情報をこんなにも知っているのかと言うと、つよし君の施設の職員さんが、小学校の父兄さんに話しをしたから・・・。


なぜ、つよし君は、小学校で問題児になりつつあるのでしょうか・・・?


彼が道草をしているのは、単純に『家(施設)帰りたくないから・・・』。

小石(異物)を食べるのは、つよし君本人にも明確な理由は判らないでしょうが、きっと命をかけて、『大人』を試しているのではないでしょうか?

普通、子供は『石』は食べません。
ふざけて口にすることはあっても、続ける事は『普通』な状態ではありません。


彼は、自分が問題児になりつつあって、父兄さんたちから『困ったちゃん』のレッテルを張られているのを知ってか知らずか、妹ちゃんが、集団下校の見回りの時に一緒になると、妹ちゃんの手を『そっと』にぎってくるそうです。

そして妹ちゃんが、小学校に娘ちゃんを迎えに行くと、『○○ちゃんの、おかあさぁ~~ん』といって、抱きついてきたりするそうです。

抱きついてきたつよし君も、娘ちゃんの姿を見つけると、何事も無かった様に、しれっと妹ちゃんから離れるそうです。
(きっと、娘ちゃんに気を使ったのでしょう・・・。)


ある時下校の際に、妹ちゃんにつよし君がつぶやいたそうです・・・。

『○○さん(施設の職員さんの名前)はね、怒るけれど、僕を心配しているわけではないんだ・・・』・・・と・・・。



『つよし君の耳に、つよし君のお母さんが言っていたこや、施設の職員さんが言ってたことが伝わっていないといいな・・・。』と妹がいっていました。

・・・たとえ、お母さんが言っていた『言葉』がつよし君には伝わっていなくても、彼は全身ですべてを感じとっているのではないでしょうか?


つよし君が、『石』を食べるのをやめないのは、自分を心配して、叱ってくれる本当の大人を待っているのではないでしょうか?



この頃、他人の子供を叱るのに、大変気を使うし、また勇気がいることみたいですね。
ましてや自分の子供さえ、『子供の叱り方』なんていうマニュアル本が出回っていて、とてもおしゃれで理想的な叱り方が紹介されています。


子供と目線は同じにしないで、上のほうから叱りましょう・・・。とか、時間がたって子供が落ち着いたら、後ろからそっと抱きしめて『なぜ叱られたのか』理由を説明してあげましょう。特に、左側からが効果的・・・などなど・・・。



男の子を叱るとき、『いたずらを止めなさい!!』と言っても、聞きません。
男の子が、いたずらを止めるとき、いたずらに飽きるか、もしくは、命にかかわるくらい怖い思いをするか、どっちかです・・・。

・・・・と、アーユルヴェーダでは言っています。



見つけたら、脊髄反射のように、間髪入れずに叱ってあげた方が判りやすくて、いい時だってある・・・。

時間がたってから叱られたって、子供の時間軸と大人とではズレがあって、なんのことかピンとこないときだってあるから・・・。



つよし君が妹ちゃんになついているのには、理由があるようです・・・。

以前に一度、妹ちゃんは悪さをしたつよし君の手を『ぎゅっ』と握って、目を合わせて叱ったそうです。つよし君の目は泳いでいて、目線は合わなかったけれども、真剣に叱られている事は伝わったのでしょう。


妹ちゃんは、その時、つよし君本人にに対して『真剣になってくれている大人』だったということです。

つよし君はどうやら、妹ちゃんに『叱ってくれる大人のひとり』として、白羽の矢をたてたみたいです。



今度つよし君が『小石』を食べた時に、妹ちゃんがどうぞ、そこに居合わせますように・・・。

そして、妹ちゃんが、きちんと叱って、つよし君の口から『小石』をかき出してあげられますように・・・。

これから先、つよし君の口にするものすべてが、つよし君のこころと身体を成長させるものでありますように・・・。


大人は、本を読んで、理想的な叱り方を実行することに意識が向き過ぎて、子供のサインを見逃していることって、ないのかしら・・・?

本に書いてある通りに、子供も環境も整っていないことが、ほとんどだと思うけど・・・。


やっと7歳になったばかりの子供が、『生きる』ってことに真剣に模索しているのだから、大人だって真剣に向き合ってあげなければね・・・。




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最終更新日  2011.11.16 13:49:46
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