地球が丸く見えるん台
家族旅行最終日。またもや好き嫌いがある人にはたまらないバイキングの朝ご飯を食べてるとき「どうせ渋滞に巻き込まれるだけだから、夜まで遊んでから帰ろう!」ってパパが言い出した。ホテルをチェックアウトして最初に向かったのは、台風が来るといつもテレビに出てくる御前崎。海岸沿いの駐車場に車を止めて階段を上がると、白いちっちゃな灯台があった。中に入ってグルグル回る階段を登って灯台の上に出ると、目の前は海、海、海・・・壮大な風景って感じで凄く気持ちよかったけど、風が強くてチョッピリ恐かった。そこから15分くらいの展望台までお散歩して車に戻る途中、階段の踊り場のようになってるところに『地球が丸く見えるん台』っていう展望台(?)があったけど、先に灯台の上から見たんでたいした事ないなぁって思った。近くの観光センターでお昼ご飯を食べたあと、思い切って『わさびのソフト』に挑戦してたら、翔太が「あれがクルクルで、あっちがブンブン」って言いながら大きな風車を指差した。何のことだろうって思ってたら、風力発電の一機一機にちゃんと名前がつけてあった。御前崎を出た車が家からどんどん遠ざかっていくと、途中に原子力発電所があった。さっきは風力発電で今度は原発って、静岡の人は発電が好きなのかなぁって不思議な気分になっているうち意識が途切れてしまった。飛行機の爆音で目が覚めたら、車はちょうど駐車場のようなとこに入るとこだった。車から降りたらまたもや飛行機の爆音が近づいてきたんで「ここはどこ?」ってパパに聞いたら「航空自衛隊の浜松基地だよ」って。そんなとこに来るんで基地祭りでもやってるのかと思ったら、目の前に自衛隊の博物館があった。博物館の中に入ったら、「飛行機、飛行機」って翔太も麻耶も大喜び。でも高校生のボクは一緒にはしゃぎまわる訳にもいかないので、大人ぶった態度で他の展示物を見てたら、訳の分からない説明文のところを玲子ちゃんが詳しく教えてくれた。ボクたちが熱心に展示物を見て回ってると、案内のお姉さんが近づいてきたけど、玲子ちゃんがボクに説明してるのを聞いて「お詳しいんですね」って一言残して行ってしまった。そのあと浜名湖をグルッと一周してから夕ご飯。高台のようなところで夜景を見てから高速に乗った時には9時を過ぎてて、翔太も麻耶もぐっすり。サービスエリアで運転を交代した玲子ちゃんは「高速って速いから恐い」って言うわりには、ずっと追越し車線を飛ばしてた。家に着いた時はとっくに日付が変わってて、明日(もう今日か)のバイトは辛いなぁって思ったけど、楽しい家族旅行でした。