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テーマ:本日の1冊(3692)
カテゴリ:本
凄いタイトル! と思って手にした本。 ちなみに、佐藤愛子さんというと、 こんなエピソードを思い出す。 …… 新幹線に乗るため、急いで 大きなカバンをかかえて 佐藤さんがホームを走っていると、 どこかのお兄さんが、思いっきりぶつかった。 「なんだ! このばばぁ!」 カバンを拾いながら、負けずに言い返す。 「ばばぁが、走れるか!」 …… という話は、この本には出てきません。^_^; 上記は何で読んだか忘れたけれど、 ともかく元気な方。 さて 『私の遺言』。 う~ん。。これは、予想外の お話でした。 一般に いわゆる心霊現象などのテーマについて、 私は、ただでさえ言葉少ないのに、 いよいよ、ものを言えなくなります。 そういうテーマ(?)の、たとえばテレビ番組は、 見たことがないし、 有名なあの江原さんも、 本の表紙でしか、知りません。 かといって、そういうことを頭から、 否定するわけではない・・・ かといって、その世界にハマることは、 まず、ない・・・ ~~~~~~~~~~~~~~~ 本書については、 著者の数十年の、すさまじい体験から、 また、その種の事に一見(? 失礼…)無縁そうな 方が書くから、いよいよ凄いです。 ただ、私にとってズッシリというか、 貴重だと思った 収穫は、 表現は違うけれど、昨今の乱れた世相、 未熟な親、キレる子供、少年犯罪云々の世の中は、 やはり、一人一人が、おのれを、 高めるしかないだろう と、感じたこと。 なんて、当たり前のようなことだけど、 それを、気持ちに無理のない状態で、感じた・・・ 死後の世界 自分と世界(宇宙) なんてことは、あまりに壮大で、 言葉を書くこと自体、 照れてしまいます。 いや、たとえ、頑張って 数年がかりで 取り組んだとしても、 ほんと、 遺言を 書くつもりくらいの 覚悟がなければ、表しようのない部分でしょう。 ・・・・ ん ? ・・・・ 作家だから、遺言は作品になっているけれど、 個人的にも 数行だけの遺言より、 自分の家族には、 長編の遺言を遺すのも、いいかもしれない、 と、今、思いました。 残す財産はなくても、 生きた足跡 というか、 「だから私の人生観はこうだ(った)…」 というようなものを、 他人にはおこがましいけれど、 身内には、 残してもいいかもしれない。 かも、 しれない。 ^_^; かも しれない。 むむ、遺言云々 など、 まだまだ 自分には関係ないと、思っている(と勘違いしている?) から、 こんな感想を書いているのでしょう。 ( 著者が 本書で何を述べているか、 この日記は説明になっていません。念のため ) (前略) 私は識者ではない。単純に考え、慎重に素朴に 力を振って生きて来ただけの人間である。 私に自慢出来ることがあるとすれば、力いっぱい 真面目に(といっても私なりにだが)生きたという ことだけだ。 友人は私を奇女変人だという。別の友人は頑迷固陋 だという。私はいつもこの世の中と調和出来ず 世間との隙間に苛立ち、その隙間を埋めたくて よく怒り、ますます隙間を大きくした。 隙間の大きいまま、私は私の作家生活の最後に、 私の考えを披露しようと決心した。 (後略) 『私の遺言』 (新潮社) はじめに より ―――――――――――――――――― 【本日の同音異義語の驚き(o^^o)】 私は指揮者ではありません。 発行は新庁舎ではありません。 ―――――――――――――――――― お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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