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カテーテル検査の時に「点滴」の初体験をした。朝の6時から点滴が始まり、夜の11時まで1500mlの整理食塩水をたっぷり血管に注入してもらった。500mlの袋が3つである。水分制限をしていたので、カテーテルで使用した造影剤を血管から出してしまおうという意図だと思われる。1500mlの水分が体に入るのだから、尿もたくさん出る。利尿剤も服用しているので、トイレに行くたびに約350mlの尿が気持ちよく出る。1日の尿の量を測り記録するよう言われているので、目盛りが入ったプラスチックの容器に尿を出し、量を測ったら便器へ捨てるのが日課となっている。意外とこういったことも、自分は面倒がらずに、どちらかというとおもしろく感じるから不思議だ。やはり自分は実験などが好きなんだろうなという、昔の子供の頃の記憶までよみがえる。そのうち何日も続けていると、膀胱に溜まった尿が測る前からおおよその分量がわかるようになってきた。そうなるとまた別の意味でおもしろくなってくる。密かに楽しむ尿の分量当てクイズのようなものだ。
初めての点滴の時は、点滴の針とチューブを付けたまま外出許可をもらい、自宅以外に本屋まで行ったのだから自分でも笑ってしまう。針とチューブは、伸縮性のあるネットで落ちないようになっているから安全なんだけれどね。 点滴の器具も一度はいじくってみたかった。あのポタリポタリと落ちる点滴のスピードを変えてみたい衝動にかられて、二度目の点滴の時は密かに器具のギヤのような部分をいじくって試してみると、「おおー、早い早い!」。ポタリポタリがポタポタポタとスピードアップ。あまりにも早くて、これではいじくったのがバレバレで看護師に怒られると思い、またゆっくりペースに直した。が、予定よりも約1時間早く終わってしまった。予定時間前に看護師さんが来なかったのでバレなかったが、子供の悪戯のように自分でさわって試したことにすごく満足したのでした。ここでやらなきゃ、一生後悔するぞという強迫観念だろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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