元海軍と元陸軍の病院
市立病院に入院していた時に同室になった患者の何人かは、何度か入院したことのある人たちで入院初体験の自分とは違っていた。その人たちは、なんたって横須賀の大きな総合病院に関してやたら詳しいのだ。ベテラン患者という感じで、なぜか親切すぎるほどに話してくれた。「あそこの病院は金もうけ主義」とか「あそこにはテレビにも出た神の手がいる」とか食事の良し悪しなど、どこから仕入れたのか情報量がすごかった。病院を渡り歩いている人もいるから驚いた。病院の診察券を何種類も見せてもらった。なかには「あそこに見える建物の辺りに、戦時中は死体置き場があったらしいなどという話しまでしてくれた。どこまで本当の事だかわからないけれど、横須賀ならありそうな話しだなと思わせるから憎い。横須賀の大きな総合病院は、東海岸側では横須賀中央周辺に元陸軍病院の「横須賀市立うわまち病院」、元海軍工廠の病院「横須賀共済病院」、カトリックの「聖ヨゼフ病院」の3カ所。そして田浦にはこれも海軍の病院だったらしい「横須賀北部共済病院」がある。それに比べて西海岸側では1カ所しかなく武山駐屯地の隣に「横須賀市立市民病院」。病院に関しても横須賀は昔から軍港だったので現在は人口41,9000人くらいの市だけれど恵まれているほうかもしれない。それでも運営が大変なので市立と名はついていても民間にまかせているそうだ。西海岸側にある「横須賀市立市民病院」のほうは、葉山町に住んでいる僕の叔父も入院したので、西海岸側の三浦市や葉山町の人たちも利用しているようだ。ブログで知り合った人たちと基地開放時や観艦式などで会うことが多かった頃、自分は地元組なので、もし誰かが大きな怪我や急病になった場合、どこの病院が良いかと真面目に考えたことがあった。地元なので、入院時の世話や見舞い、退院時には車で自宅まで送ることなども考えていたのだ。シミュレーションは描いておいたほうが、いざという時に慌てないで済むはず。だけれど、よく考えたら海自の横須賀総監部や米海軍基地の場合は横須賀中央周辺の4つの病院だろうし、船越の時は北部共済病院、武山駐屯地のイベント時には隣が病院なので心配することがなかったかもしれない。まさか救急車の中で、苦しみながら「元海軍病院へ入院させてくれー」などというワガママな人はいないと信じている。もしいたら思い切ってカトリックの病院に入れてしまうのも良さそうだ。昔、そこの病院案内パンフレットをデザインしたことがあるので、縁がないわけでもないし…。病院内でシスターを見かける病院も、軍事好きな人には良いかもしれない。