カテゴリ:●デザイン
「もうすぐ正月だから来るんじゃないか、来るんじゃないか…」と恐れていた振袖姿のキャラのイラストだったが、やっぱり来てしまった。こういった和装のイラストは苦手なので困ってしまう。そもそも着物姿など、正月や成人式の日に街をうろつかないと見当たらない。それに自分はGデザイナーであってイラストレーターではないし、日本人のくせに着物のカタチもよくわからない。なんてクライアントに言ったところで、許されるものでもない。今やGデザイナーは、本職以外にも昔の写植屋さん、製版屋さん、カメラマン、イラストレーター、コピーライターなどにチェンジできないとダメなのである。プレゼンの時には、困っている印刷屋さんの代わりに企画書・提案書も書いちゃうなんて正義の味方までやる。会社員時代は、アートディレクターだったのだから出来て当たり前だけど…変身中はタバコの本数が増えてしまうのがマズイなぁ。 クライアントの希望の振袖姿のキャラ。着物の柄は何色かのグラデーションで何とか誤魔化せないものかと思い、手に破魔矢を持たせて、そちらに目を注目させる作戦を試みたが、やはり着物が目立ってしまう。「おお!地獄だぁ。また徹夜か…」。着物は柄も描きこまなければいけないのから大変なのだ。花柄を描いているだけでも何時間もかかってしまう。そういえば、伯母が妹が成人式の時に縫った振袖が桐箪笥の中にあったはずだと母に訊いたら、妹が持っていってしまったらしい。「あいつ、桐箪笥なんか持っていたか?」と訊くと、桐製のケースを持っているらしい。組立式のベビーベッドは、うちの押入れにずーと置きっぱなしなのに、なんという奴だ。ギターも置きっぱなしだし…。妹の振袖があったら、それを撮影し、イラストに合成して楽に終わらせる作戦は断念。だが「まだ作戦はあるぞ!」と今度は、昔 京都へ行った時に買っておいた千代紙の折紙を探した。ところが見つからない。「こいつは困ったぞ」と過去に仕事で千代紙を撮影したことはなかったかなと記憶を辿ったら、思い出した。そして、見つかった何枚かの型染の和紙。見つかったはいいが、色彩がブルー系なのでイメージに合わずPhotoshopで色彩変更。レイヤーで着物部分にはめ込んで、アレコレ調節してラーク色でグラデーション。ちょっと寂しいからJPS色の黒のグラデも入れちゃえ!こんなものかな。CMYK、350dpi、EPSで保存。イラストの下絵を描き始めてから、ここまでくるのに約6時間。何とかカタチになってきたので、一安心。着物に詳しい方が見れば「何か変」と言われそう^^; お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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