カテゴリ:●デザイン
昨夜、ニコニコ生放送でイラストを初めて描く生放送というキャッチを見つけた。入場者が少なかったので応援しようと参加したら、驚いたことに女子高生でした。その彼女が、下描き段階で全体のカタチを大雑把に掴むのがうまくて、感心してしまった。とても暖かい雰囲気の絵を描くので、汚れた心も清められる。こういった才能がある子は応援したくなるもので、一回の放送が30分なので、何度か再入場するたびに「はーい。おじさんですよー」と声をかけ、「カリオストロの城」のルパン三世気分になってしまった自分。がんばってイラストを描いている姿を見ると、保護者や教師のような目で見てしまいますねぇ。で、彼女はSAIというペイントソフトでイラストを描いているらしい。彼女に限らずニコ生放送でイラストを描いている若手アーティストを見ていると、どうやら細かい部分の線にこだわり、作業が遅くなる者が多いようだ。自分もそうだけれど、モニターを見ながら描いていると細かい部分も拡大できるので、ついつい同じような所で無駄な時間を食ってしまう事がある。紙と鉛筆で描く時は、全体を見ながら描くのだが、CGはこの辺が曲者かもしれない。油絵だと最初は全体を薄く塗り、だんだんと絵の具を盛っていくので自然と全体に手を入れていく。CGで描いていて細かい部分にこだわり過ぎ作業が進まない時はそのことを思い出すと急に気が楽になる。
イラストを描いていて難しいのが手の表情。以前、イラストレーターに訊いたら数パターンをじっくりと描いておいて、それを組み合わせて使うらしい。似顔マンガを描く時に目・鼻・口など記号化したカタチを組み合わせる方法と似ている。学生時代、マンガを描いていた時は親指と4本の指に力が入っていて表情が乏しいのが男、5本指がバラバラに動いていて表情が多彩なのが女性の指と区別していたが、今のイラストを見ているとそうでもないみたいだ。男女のはっきりした区別はなく、中性化しているんでしょうね。 自分のようなGデザイナーにとって、Macが印刷会社に対応された頃は、アドビのIllustratorとPhotoshop、そしてクォーク社のQuarkXPressが三種の神器であった。文字や写真をレイアウトするのはIllustratorで事足りる。写真加工はPhotpshopでOK。無駄なソフトまで覚える気がないから、DTPに必要なQuarkXPressは最初から無視していた。あの頃は、QuarkXPressを必要ないと主張すると、なんだかんだと言われたが、自分はGデザイナーだから、QuarkXPressは製版屋・印刷屋にまかせたほうが良いだろうと判断したのだった。その代わりに3DCGソフトRay Dreem Studioを独学で覚えた。そっちの方がこれからの時代には必要だろうと思ったからだ。それに高校時代はカッコよく言えば理数系、建築科だったので平面図・立面図から透視図にする事もすでに覚えていて、立体慣れしていたのが良かった。デザイン学校時代もそうだけれど、そういった脇道に反れたような勉強が後々役に立つもので、自分が好きな道に進むとそれがよくわかる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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