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○めーたん○

○めーたん○

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2005年10月13日
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カテゴリ:恋人 へ
最近、毎晩泣いてる。

私たちってどうして・・・
どうしていつもこうなんだろう。


*☆*―――――――――――――――――――――――*☆*


初めて私たちが出会ったとき、恋人は独りだった。

「結婚をしていない独り身」という意味でもなく、
比喩なんかでもなく、独りだったんだ。
本当の、本当に。


「卒業」っていう映画知ってるかな。

ダスティン・ホフマンは花嫁を強奪するけれど、
彼は考えなかったんだろうか?

花嫁が自分に付いてこなかった時のことを。
花嫁を強奪された花婿の気持ちを。
仮に花嫁が自分に付いてくるという確信があったと
するならば、もっと平和な手段を取ることを。


恋人は本当の意味で孤独だったんだ。
花嫁を失ってからの7年間。
誰も愛せず、誰も信じることができずに。


恋人はこの話を知り合ってまもない頃にしてくれた。

そして恋人は言ったんだ。
「独りは辛いな」って笑いながら目を細めて。
決して目を細めて笑うのではなく。

「・・・・ふたりぼっち、にして」
これが当時16歳だった私の精一杯の返答だった。


*☆*―――――――――――――――――――――――*☆*


「めーたんを幸せにできない」だとか、
「めーたんだけは幸せになってほしいんだよ」だとか、
そんなんじゃなくて、さ、もういい加減分かってよ。

私は見返りなんかいらないの。

ただ、あなたに二度と独りだと思ってほしくない。
それだけなんだよ。











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最終更新日  2005年10月13日 22時57分31秒
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